【DESIGNER’S ROOM】ダイハツ 新型「コペン」デザイナーインタビュー/ダイハツ工業株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 和田 広文(5/5)
公開日:
最終更新日:
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部・ダイハツ工業
小学生のころ夢見た未来の自分、未来のクルマ
最後の質問で、和田さんが鞄の中から取り出した紙には、小学生の頃の彼が描いたスポーツカーの絵があった。新型コペンのデザインは、ここからスタートしていたのだ。何度もストップしたプロジェクトを動かして市販化にこぎつけ、樹脂ボディを生かした大胆な造形を盛り込み、スタイリングに合わせて2種類のドアを用意するなど、新型に込められた思いの数々は、幼い頃に育まれたスポーツカーへの憧れからきているのだろう。
ダイハツ コペンは走りもいい。乗り心地とハンドリングのバランスは、軽自動車を含めた国産コンパクトカーの枠を超えたレベルにある。でもそういうドライな評価だけでは語り尽くせない、人間臭いストーリーが、このクルマにはいくつも込められている。デザインもそのひとつだった。こういうストーリーが、コペンをより魅力的なスポーツカーに感じさせてくれるのである。
[レポート:森口将之]
◎過去のDESIGNER’S ROOM(デザイナーズルーム)記事一覧はこちらから!
この記事にコメントする