【イベント】ダイハツ 新型コペン(2代目)ファン向け先行試乗 イベントレポート/マリオ高野(2/3)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:マリオ高野
走りの良さは期待以上、一方デザインは賛否両論あり
集まった参加者は、やはり旧型コペンのオーナーさんが目立つものの、ポルシェや日産 GT-Rなどの高額スポーツカーや、トヨタ 86やマツダ RX-8、スバル WRX-STIなどの国産スポーツ、ミニバン、さらにはマツダ ユーノス500といった渋めのクルマのオーナーさんの姿もあり、年齢も性別もバラバラで実に多種多様なタイプのクルマ好きが参加したことがわかります。
参加者の皆さんから試乗インプレッションを聞いてみると、走りの良さに関しては、期待以上に満足できるとの答えが圧倒的。
具体的にはボディ剛性のしっかり感と、速度域が高めになっても損なわれない安定感などの、旧型コペンでも得られた軽自動車離れした走行性能の高さが大幅に向上しているということ。そして、風の巻き込みの少なさにたいへん満足したという様子でした。
一方、不満要素として挙がったのはデザイン。デビューしてから12年が経過した今もなお、まったく色褪せない旧型コペンのデザインが秀逸すぎることもあり、旧型コペンと比べるとデザインに魅力を感じないと言う声は少なくありません。
20代の女性も参加!初代コペンのデザインにひと目惚れしたみかりんさん
新型コペンには、やはり若者のクルマ離れを解消する効果も期待してしまうということで、20代前半女子の評価に注目してみました。
今回話を聞いた神奈川県在住のみかりんさんは、高校生の頃に、街で見かけたコペンの可憐な姿にひと目惚れし、成人式に買ってもらえるはずだった振り袖を諦めてコペンの購入費用にまわしたという、クルマ離れとは真逆の方向に進んだ希有な若者です。
デザインでひと目惚れしたコペンの購入をきっかけに、クルマを運転することそのものの楽しさに目覚め、クルマ趣味の世界に惹き込まれたというみかりんさん。その後コペンのオーナーズクラブに所属して、クルマ好き同士でのグループ活動の楽しさも知るなど、クルマがもたらしてくれた楽しく貴重な経験は枚挙に暇なしとのことで、コペンのおかげで人生がより素敵になったというご様子でした。
箱根ターンパイクは自分の愛車のコペンでも何度も走ったことがあるようですが、新型コペンのファーストインプレッションは、すこぶる好印象だったとのこと。
「とにかく安定性の向上ぶりに驚きました。ズッシリとした重厚感があるのに走りは軽快。ステアリングのしっかり感もさらに良くなっているという印象です。CVTの変速も違和感なくスムーズで、コペンの気持ち良さを上手く引き出してくれている気がしました」
コペンはスタイリングにひと目惚れして買っただけに、デザインに関して尋ねると、「・・・」と一瞬言葉につまりながら、「東京モーターショーでコペンを観たときは、ホンダのS660コンセプトにちょっと負けてるかも……と思いましたが、大丈夫です! 今日、青空の下で観た印象では、新型コペンも全然負けてないっ!と思い直しました!(笑)
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今のコペンはずっと手放したくないほど気に入っているので、すぐに乗り換えることはありませんが、自分の好きなコペンが素晴らしいクルマに進化してくれたことは純粋に嬉しいですね!」と、総合的には賞賛の方向。
クルマとはまったく無縁だったひとりの女子高生をクルマ趣味の世界に誘った初代コペンにのように、2代目の新型も新規クルマ好きを一人でも増やしてくれることを期待するばかりであります。
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