このスマイルフェイスを待っていた！「ダイハツ コペンセロ」試乗レポート／今井優杏(1/4)

待ってました！なアナタのために・・・第3のコペン「COPEN CERO」がやってきた！

丸目コペン、やっと出ました！

実はコレを待って買い控えていたという人も多いんじゃないかと思う。

そしてその待機組の多くが、かつてのおまんじゅうのような、ホットケーキの生地をフライパンにぽとりと落とし入れたかのような、ぽってりとまるく優しいフォルムでありながらしっかりとスポーティーな姿が広く愛された、初代コペンに思い入れのある人々だったのではないだろうか。

スペック的に稀代の名車というわけではないのだけれども、長く、まるで伝説のように乗り継がれるクルマというものは確実に存在していて、まさにコペンはそういう分類に存在していたとおもう。その証拠に中古市場では値崩れを起こさないクルマとしてのあるポジションを築いていたのは事実だし、私の知っているコペンオーナーさんはみんな、コペンを舐めるように育て、それはそれは大事にしていたものだ。

10年間愛されまくった初代コペン

直4ツインカムターボとはいえ黄色ナンバーの軽自動車だからそんなに速いわけでもないし、めちゃくちゃスポーティーってわけでもない。

でもハンドリングがスッキリしていて、乗るたびに嬉しい幸せなきもちに包まれて、ドライブがひたすら楽しくなっちゃうようなクルマが、しかも電動開閉式のルーフまで備えているのだ。

手動でルーフをオープン/ クローズするのはどれだけ軽量なルーフでも案外億劫になるもの。その辺、かつて手動式キャンバストップのオープンカーを所有していた私はよくわかる。電動ルーフ万歳。

ロングセラーに続く2代目が取った秘策とは

そんな愛されまくった初代コペンだからこそ、二代目は大きな変更を迫られたのだと思う。生産中止になるまでに特別仕様車をガンガン出していたから、ちょっとやそっとの変更じゃ、マイナ―チェンジみたいになってしまうしつまらない。

そこでダイハツが出したのが二代目となるコペン。

しかも仕掛けがフツーじゃない。

世界で初めてクルマの外板を変更できる「着せ替えカー」のベースとして、コペンを選んだということだ。

[いくぞ、変身！・・・次ページへ続く]