シトロエン C5 1.6エクスクルーシブ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:池之平昌信
80km/hでの高速道巡航だと燃費計はリッター20キロ!!
そして燃費。
これには驚かされました!80km/hくらいでユルユルと高速道路を巡航していると、燃費計はリッター20キロ以上を示すじゃないか!
この数字は、メルセデスのディーゼルターボ「ブルーテック」や日産エクストレイルディーゼル(6AT)を上回り、プリウスの背中すら見えてくるものだ。
一方、都内の一般道では、猛暑もあってリッター7キロ程度。ボディが重いだけにそれなりの数字だが、決して悪くはない。カタログ燃費は10.2km/lで、国産のエコカーには大差をつけられているが、高速巡航燃費に関してはあっと驚く実力を持っている。さすが高速巡航中心のヨーロッパ生まれのパワーユニット。
日本でも、私のようなロングドライブ好きには、大きなメリットを与えてくれる。
ベタ褒めですが、決してちょうちんではありません!
加えて、装備類も個人的にストライク。
リヤウィンドウとリヤのサイドウィンドウには、手動ながらサンシェードが内蔵されていて、ヨーロピアンなセレブ感を演出する。シートはシックな本革(エクスクルーシブ)。
後席は6:4の分割可倒式で、セダンでもトランクとつながって長尺物の搭載が可能。4人乗ったままでも、後席中央の肘掛け奥にトランクスルーの穴が開くから、スキー2本くらいなら貫通して載せられそうだ。このあたり、かつてセダンにもリヤハッチバックを採用していたという、シトロエンらしい使い勝手の良さである。
個人的には、ゴージャスなエクスクルーシブ(459万円)より、シンプル装備のセダクション(424万円)に惹かれます。シートはハーフレザーになり、タイヤも18インチから17インチにグレードダウンだけれど、その方が乗り心地も燃費もいいんじゃないか?
通にはたまらない魅力を秘めたシトロエンC5 1.6。シトロエンのキモであるハイドロ系サスと、新世代エンジン&ミッションの組み合わせは、マニアをメロメロにせずには置かないと断言しよう。
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