シトロエン C5 1.6エクスクルーシブ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:池之平昌信
新作1.6リッターエンジンのトルクは2.5リッター並!
そして焦点のエンジン&ミッション。
こちらは期待度×2倍くらいの、まさにメロメロな素晴らしさであった。排気量は1.6リッターながら、わずか1400rpmから最大トルクを発揮する直噴ターボの特性のおかげで、街中から高速巡航までアクセルレスポンスはばっちりんこ。
ちょい踏んだだけで、思ったよりほんの少し多めにググッと前に出る感覚がステキだ。なんせトルクは2.5リッター並みだからね。
Dレンジで普通に走っている限り、タコメーターが2000rpmを上回ることは滅多にない。シトロエンに乗っていると、不思議と走りが鷹揚になるせいもあるが、最小のパワーでゆるゆる前に進むこのフィーリング、マゾ的に病みつきになる!
まさに日独仏のパーフェクトな合作ですな!
基本的には308や3008と同じエンジン&ミッションなのだが、受けるイメージはけっこう違う。
プジョーの方がずっとスポーティで、対するシトロエンはジェントル。シトロエンの方がハイギアードでシフトアップも早めなせいだろう。このキャラクターの使い分けはパーフェクトに納得だし、シトロエンファンとして全面的に賛成です!いざという時の全開ダッシュ力も、必要にして十分だ。
レッド手前までブチ回すと4気筒らしい唸りを上げ、重いボディを一生懸命加速させる。156馬力という最高出力は、1620キロのボディに対して余裕たっぷりというわけには行かないが、なめたらいかんぜよくらいの実力はある。 あるいはミッションを「S」モードにしておけば、エンジン回転は全般に高くなって、プジョーっぽくよりスポーティに走ってくれる。
ただしキャラクター的にはDレンジの方が似つかわしいです。 この6速ATは日本のアイシン製なので、信頼性も抜群だ。エンジンにはドイツの血が色濃く入っているし、日独仏の合作というわけですな。
一般の皆さんもこの方が、シトロエンに対する信頼感を抱きやすいのではないでしょうか?
この記事にコメントする