シトロエン DS3カブリオ試乗レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂 幸正
ルーフは時速120kmまでスイッチひとつで開閉が可能なスグレもの
というわけでエクステリアから見てみよう。
日本では2010年に発売を開始しているコンパクト3ドアハッチバックDS3をベースとしたDS3カブリオだが、DS3のドレッシーでアイコニックな印象をそのままに、鮮烈なカラーリングによって雰囲気を新たにした。
特に素敵なのは、まるでピラーがうまい具合にブラックアウトされ、屋根が宙に浮かんだように見える“フローティングルーフ”の形状を全く崩さずにソフトトップになっていること。
DS3カブリオは、ちょっと他のカーメーカーでは実現しないであろう4つの個性的なカラーコンビネーションで展開されているのだが、この個性的なカラーコンビネーションが、“フローティングルーフ”のおかげでひときわドラマチックに見えてしまう。
ちなみに白(ブラン バンキーズ)の外板色には通常のブルー(ブルー アンフィニ)のトップのほかに、“DS”の文字をグラフィック化したDSモノグラムを、黒(ノアール ペルラネラ)の外板色には白に通常設定されているブルーのソフトトップをそれぞれ受注生産で選ぶことが出来るから、より個性的な一台に仕上げることも可能だ。
まず一回目のプッシュでルーフ部分がオープンに、2回目のプッシュでリアウインドウが畳まれてフルオープン状態になるというわけ。
完全にオープンにしても風の室内への巻き込みを防ぐディフレクターネットは自動で立ち上がるから、彼女の髪をいたずらに乱すことも……無いとは言えないが、マシにはしてくれる。
さらに、屋根を閉じたときに強く感じたのは静粛性。
元ソフトトップのオープンカー乗りであった私だが、その時はいくら屋根をきっちり閉めていたって、ラジオを聞きたければ相当のボリュームが必要だったし、愛しい人と囁くような会話というロマンティシズムとはほど遠い声量も必要だったものだ。……平たく言えばやかましかったのである。
だけどDS3カブリオはなんとDS3と同等の静粛性を叶えたというではないか!
ほんまかいなと思うでしょ。
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