シボレー 新型コルベットコンバーチブル(C7)試乗レポート/五味康隆(2/2)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
そして、何よりも注目は搭載されるエンジン。排気量は6.2リッターで形式はV型8気筒。最近のハイパフォーマンスカーはターボやスーパーチャージャーなどの過給器を要して、アクセルを踏み込んでいないときの燃費性能とエンジンを軽量小型化にして運動性能を高める1石3鳥のような手法が主流。それを踏まえると、昔ながらの6.2リッターと言う大排気量の自然吸気エンジンは時代遅れ…なんて思う方もいそうだが、それは読み違えだ。
と言うのも、このエンジンが積まれている場所が最大のポイント。前輪車軸直後のフロントミッドシップに、V型8気筒エンジンが積まれている。言うなれば、フェラーリやランボルギーニなどは、リア車軸直前の乗員後方ホイールベース内にエンジンを搭載するミッドシップパッケージにより、運動性能、特にハンドリングに素直さと鋭さを両立させて自由自在の旋回能力を得ている。
もちろん燃費面でも精密
そうはいっても、燃費が…という観点もあるが、今回のコルベットは様々な性能に対してもPRESICIONだ。
アクセルを踏んでいないときには、V8エンジンの半分を休止させてV4エンジンとして稼働して燃費を稼ぐ機構を採用。しかも、ドライブモード選択機能もあり、この手の高揚感あるクルマをエコで走らすのは気分的にストレスが溜まるが、我慢してエコモードで走れば燃費10km/Lも可能となる。ちなみにエコモードでは排気音も静かになり、深夜の帰宅などで重宝するだろう。
最後に、今回の試乗車はブレーキや足回りなどが若干強化された『Z51』というスポーツグレード。こう聞くと、乗り心地が硬そうに感じるだろうが、逆だ。
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