シボレー カマロ 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
V8/405psの咆哮はまさにアメリカン
6WAYのパワーシート(運転席)と、チルト&テレスコを装備するステアリングをアジャストすれば、理想的なドライビングポジションが得られる。
本革シートの表皮は比較的しっかりしたタッチだが、クッションの厚みが十分にあるので、アクセサリーに設定される21インチタイヤとハードなサスペンションが拾うハーシュネス(振動)による身体の内臓へのダメージは感じない。
だからといって、フワフワでコーナーリングで身体が沈み込むほどの柔らかさはなく、しっかりと身体をサポートしてくれる。4座のリアシートの作りもとてもしっかりとしたもので、アクセサリーレベルのものではない。
キャビンに納まると四方の窓は縦軸が極端に短く、窓面積はとても小さい。とはいえ、閉塞感はまったく感じず、宇宙から来た新しい乗り物にでも乗っているかのようだ。室内騒音レベルも、かなり低い。しかし、やはりアクセルを全開にしたときV8/405psの咆哮はまさにアメリカン。
1,780kgの車重を6速ATで引っ張る加速も、ハイパー欧州車には引けをとらないだろう。
それに対してV6はトルクこそ薄くなるが、下から上まで万遍なくよく回るエンジンだ。コーナリングは、まるで欧州車であるかのようにクセのない自然なフィーリングで、運転しやすい。
V6/V8ともに20インチタイヤを装着しているが、V8にはLSDが標準装着されており、サスペンションもよりハード仕様。
トラクションコントロールや、横滑り防止装置をカットするスポーツモードのコンペティティブ・スポーツモードも備えていて、前述したようにブレーキはブレンボ製アルミ4ポッドキャリパーで武装しているからサーキット走行もOKだろう。
V8と装備がほとんど共通のV6でも、十分に加速も良く楽しめたことを付け加えておきたい。デザインが気に入っているのであれば、V6モデルで十分だろう。
この記事にコメントする