キャデラック 新型CTS 試乗レポート/西川淳(1/2)

  • 筆者: 西川 淳
  • カメラマン:ゼネラルモーターズ・ジャパン
キャデラック 新型CTS 試乗レポート/西川淳
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まずは主役となるセダンラインナップをきっちり整備

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今、世界で最も成長の見込める自動車カテゴリーは何か。「小型のエコカー」という回答は、さしずめ最も常識的で的を得たものだろう。しかし、その真逆、つまり高付加価値のラグジュアリー市場もまた、ホットなのだ。

GMの予想によると、2020年にラグジュアリーブランドのシェアは自動車全台数の実に一割近くにまで伸び、台数的にも一千万台レベルに達するという。メルセデス・ベンツがコンパクトカー領域に触手を伸ばしたことなども、その傾向をよく物語っている。

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そんななかキャデラックは今、最も勢いよく伸びているラグジュアリーブランドだ。ドイツプレミアム勢と比べるとそもそものボリュームが違うと言われればそれまでだけれども、来る2020年の一千万台マーケットに向けて、競合ブランドがその地歩を固めようと必死になってしのぎを削っているなか、得票率を伸ばすこともまた容易なことではない。

キャデラックが上昇トレンドに乗って、このままどこまでシェアを伸ばせていけるのか、そこが見どころになるというわけだが、商品ラインナップの充実を計りつつシェアの拡大=台数増を目論んでいるらしいから、おいおいドイツ御三家と同じようなラインナップを揃えてゆくことは間違いのないところ。

そのためにも、主役となるセダンラインナップをまずはきっちり整備しておかなければならなかった。

現在、最も売れているキャデラックといえば、クロスオーバーSUVのSRXである。先だってフルモデルチェンジが発表されたばかりのエスカレードもまた、未だに世界最高峰のSUVとして君臨している。つまり、どちらかというとSUV色が強いイメージだ。

このままでは、単なる色物ブランドに終わってしまう可能性も高い。それを避けるためにも、今後、DセグメントのATSや、Eセグメントに完全移行を果たした本リポートの主役CTSといったセダンラインナップに、“売れ筋”の重責を担わせなければならない。そう、シェアを拡大するためには、ドイツプレミアム勢との真っ向勝負を避けて通ることはできないのである。

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欧州Eセグメントとの真っ向勝負

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これまでのCTSは、その位置づけがちょっとあやふやであった。開発陣に「ライバルは何?」と聞くと、もちろん「BMW 5シリーズ」という答が返ってきたものだが、車格的にはEセグメントのみならず、ひとつ下のDセグメントまでカバーするという欲張りさんで、言って見ればD+、もしくはE-カテゴリー、二兎を追うもの何とやら、である。

今回は違う。第三世代となった新型CTSのライバルは、ズバリ、BMW 5シリーズとメルセデス・ベンツ Eクラス、つまり欧州Eセグメントとの真っ向勝負になったのだ。

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開発のキーワードは、“LOGER、LEANER、LOWER”。車格はもちろんのこと、効率性やパフォーマンススペックでもライバルに決して見劣りしないように企画された。特に、軽量化はキャデラックとしても自信のあるところで、先代モデル比較で7%軽くなり、同内容グレードの5シリーズと比べても、実に90キロ以上軽い。

本国には3.6リッターV6ツインターボ+8ATを積む強力版や、3.6リッターV6自然吸気仕様も用意されているが、日本市場に導入される予定のグレードは、今のところ直噴2リッター直4ターボエンジン+6AT仕様となる予定である。つまりはATSと同じパワートレインだ。GMアジア パシフィックとしては、過去の実績に照らし合わせて、最も現実的なグレードに集中し市場に向けてアピールすることで、まずはCTSそのものの認知度を高めていきたいということだろう。

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西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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