キャデラック 新型エスカレード 試乗レポート/石川真禧照(1/2)

キャデラック 新型エスカレード 試乗レポート/石川真禧照
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キャデラック 新型エスカレード

エスカレードはキャデラックが1999年に初代モデルを発売。現行モデルは3代目で、2007年に登場した。

堂々としたボディの高級SUVということで、アメリカ本国ではラップミュージシャンやスポーツ選手、TVスターのプライベートカーだけでなく、VIP警護用の車両としても使われている。

日本でも以前から輸入されていたが、昨年、それまでの正規輸入元が撤退したので、2012年モデルの販売が心配されていた。しかし、熱心なファンからの要望もあり、GMジャパンが輸入の継続を決定したのだ。

2012年モデルはエスカレードとエスカレード・プラチナムの2モデルが用意されている。車両価格もエスカレードで840万円と、2011年モデルよりも約115万円も安く設定された。さらに、新車登録から3年間または10万km走行まで、メーカー指定点検整備とメンテナンスをパッケージしたサービスプログラムなども適用されることになった。  

新型エスカレードの車体は全長5155mm、全幅2040mm、全高1945mm、とかなり大きい。フレームを持ち(クロスオーバーと呼ばれるSUVは基本モノコック構造)、5ドア、.3列シートを備えている。車両重量も2600kgを超えている。

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キャデラック 新型エスカレード

走り出す前に室内の使い勝手をチェック。左ハンドルのフロントシートはコラムシフトの二人掛け。センターコンソールも幅広く、小物入れも大きい。

室内色は外板色に合わせて2色から選べる。撮影したエスカレード・プラチナムは黒または濃茶色を、エスカレードは黒またはベージュを選べる。外板色は黒か白色。ただし、白色は12万6000円のオプションカラーだ。

シートへの乗り込みは高めなので、ステップとアシストグリップは必要。 エスカレード・プラチウムはステップが自動で出し入れし、乗降を助けてくれる。2列目は左右1名ずつのキャプテンシート。床面はフラットで3列目へウオークスルーができる。

キャプテンシートはスイッチ操作で折りたためる電動式。3列目は床面が高く、着座も高いが、ヘッドスペースの圧迫感は少ない。3列目は背もたれが前に倒せて、フラットになるが、床面と段差がある。床面と同じ高さにしたければ、簡単に取り外すことができる。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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