キャデラック ATSセダン プレミアム[2015年モデル] 試乗レポート／今井優杏(3/4)
- 筆者： 今井 優杏
- カメラマン：茂呂幸正
![キャデラック ATSセダン プレミアム[2015年モデル] 試乗レポート／今井優杏](https://cdn.autoc-one.jp/image/images/2142649/008_o.jpg)
ちょっぴりオトナになった2015年モデルのATS
さて、肝心の走りのほうだが、こちらもブラッシュアップがなされた。外観アメ車、中身ドイツ車！と感じた登場当初の印象は踏襲されているものの、さらにちょっとオトナになりました、という感じだ。
搭載されたエンジンは2リッター直噴ターボと変わりはないが、トルクが従来の353Nmから400Nmに引き上げられた。最高出力に変更はなく276psのままだが、よりレスポンスのよい、トルキーな加速が楽しめる変更となっている。
もともと運動性能の高かったATSのこと、このスッと押し出されるようなトルクを得てさらに快適なドライブを楽しめるようになった。
あらゆる領域で発揮されるシームレスな加速感
高速道路でも2リッターの余裕は快適である。軽くペダルに足を添えていれば悠々とクルーズすることもできるし、再加速の際には3,000回転からフルトルクが発揮されるために安易に踏み込むと運転している自分がシートにグン！と押しつけられるほどのGが生まれてしまうくらいに勇ましい。タイムラグのないシームレスな加速はあらゆる領域で発揮される。
対してステアリングはやや慣れが必要かもしれない。ある程度遊びのあるエリアから切り足すと急にカツンと舵が入る感じで、そこからは急激に繊細になる。さらにパーキングスピードのような超低速ではやや重い。取り回しにちょっと力が必要になってしまうので、日本の駐車場環境ではやや苦労する可能性は高い。
[アシのセッティングも ”オトナ”な性格に・・・次ページへ続く]
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
この記事にコメントする