上野高広選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
BMWでD1に参加する3カ年計画の集大成、目指すは「優勝!」
―番長だったんですか(笑)。でもやっぱりクルマはロー&ワイドのがバランスがいいと私も思います。
でしょ?! だからあのD1車、カッコよかったでしょ?
今、勝つことを考えたら、D1の車高って少しずつ上がって来てるのね。アシをよく動かすとか、色んな考えがあってそうしてるらしいんだけど。そんなD1車の中でも俺のはシャコタンなほうだから。
やっぱりクルマは悪そうでないと!カッコイイ方がいいじゃん。普通に大人しく運転しててもホーン鳴らされたことないし、道を譲ってくれるから運転もラクだし(笑)。
―そんなBMWで今年もD1に参戦されるんですね?
そう、このBMWでD1に参戦する、っていうのは3年計画だったのね。今年はその3年目で、1年目からとにかく苦労したの。ほんとストレス感じた、この2年。
それまでソアラで取ってたシードから転げ落ちて、クラッチ繋いだだけでいきなりペラシャ(プロペラシャフト)が折れちゃうんだもん。理由がまったくわからなくて、俺の心も何度も折れたから!(笑)だけどおかげでデータも集まって来て、ずっと一緒にやってきたヨコハマタイヤさんのサポートも受けられることにもなったし、今年はいい状態で乗れそうだから、優勝を視野に入れて勝ちに行きますよ。
―最近高級車のD1車両が増えてきて、見る方も楽しいです。
でしょ?だから俺はもっと新車を投入して、お客さんに楽しんでもらいたいと思ってるのね。苦労するのをわかっててBMWにしたのもそういう理由だし。だって勝ちばっかり意識してたら、シルビアばっかになっちゃうと思うよ。そんなのつまんないじゃん。ただの中古車グランプリみたいになる。
だから勇気を出してみんなもっと新車にチャレンジしてもらいたいと思うんだけどね。そうすれば輸入車雑誌の取材も来るかもしれないし、輸入車オーナーも来てくれるかもしれない。誰かが犠牲にならないと、新しいことは始まらないよね。でも犠牲が大きすぎたんだけどね(笑)
―得たものは大きかったんじゃないですか?
うん。痛手を負いながらもやったことで、クルマの適正もパーツとの相性もわかったし、うちの会社とこのクルマは世界的に有名になった。全世界の雑誌に載ったから、今でも世界中から問い合わせがくるんだよね。そういう意味ではやった甲斐はあったと思う。
―そのBMW3カ年計画が今年終わりますよね?そのあとの展開ってちょっと教えてもらえませんか?
う~ん、実はね、アストンマーチンで出たらカッコイイかな、と。
―ええ?イイ!
もしくはパナメーラ。
―ゴージャス!素敵じゃないですか!めちゃくちゃ期待しちゃう。
着々と考えてるので、楽しみにしてて下さい。
今井優杏の「取材後記」
BMWでの参戦初年度にはサーキットでの苦悩の姿が印象的だった上野選手。しかし今年はずいぶんリラックスされているように見受けられました。
今年こそ悲願の優勝に向けて、是非がんばっていただきたいですね。
そして上野選手の愛車(つまりショップのデモカーでもあるんですが)を買えるかもしれない情報は御本人のブログでどうぞ。
ちなみにエアロとホイール以外でオススメはありますか、と聞くと、コレ!と参戦車両のハンドルを外して見せて下さいました。D1でも装着してるドライバーが多いそうですよ。
フルカーボンの内装は手作りだそう!めっちゃかっこよかったです。
カーメイクT&E HP http://www.t-and-e.co.jp/index.shtml
公式ブログ『上ちん気まま日記 第二章』 http://uenotakahiro.cocolog-nifty.com/
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