潜入!「上海モーターショー2013」 ~実はコリア化し始めたチャイナメーカー?~/小沢コージ(1/2)

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潜入!「上海モーターショー2013」 ~実はコリア化し始めたチャイナメーカー?~/小沢コージ
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SUVに夢中なドイツ

メルセデス・ベンツBMW

不肖小沢コージ、再びやってきてしまいましたっ。そ、驚異の2000万台市場、中国・上海モーターショー2013!!

正確には、2012年は年間販売台数1950万台くらいで、大台は突破できなかったものの今だ2020年前後には3000万台突破も目されてる超巨大マーケット。日本じゃ不況だのPM2.5だのネガティブ要素が叫ばれてますが、そんなのおかまいなし。相変わらずパワフル至極です。

それだけに今回驚いたのは、変貌し続ける自動車テイストで、まず目立ったのはドイツ系中心のプレミアムSUVブームだ。

ここ数年、中国でのSUV比率が上がっているのは有名なハナシで、2000年に全乗用車中わずか4.4%だったのが今や15.1%とほぼ4倍!

VWなんかは2020年にはSUV市場がDセグメントだけで77万台(これだけでアジア小国ぐらい)に伸びることを見込んでて、我も我もと殺到してるわけだ。

具体的にはプレミアムコンパクトSUVのメルセデス・ベンツ「コンセプトGLA」やBMW「X4コンセプト」、VWの「クロスブルークーペ」にアキュラ「SUV-X」で、どれもデザイン的に非常に個性的。中でも特に中国を意識したアキュラを除いて怖いのは、もはやほとんど中国専用車じゃなくなってること。「GLA」も「X4」も完璧グローバルモデルで、つまり中国は確実に世界の自動車トレンドの発信基地へと変貌していってるってことだ。

昔の中国は、妙なセダンが売れてたし、今もそこは本当に真の中国車のメインなんだけど、あまりにも市場がデカすぎて、世界のトレンドを掴む層も別個に出来上がってる。

グローバル感覚とドメスティック感覚、“ないまぜのスケール感がまさに上海!”だ。

メルセデス・ベンツメルセデス・ベンツフォルクスワーゲンフォルクスワーゲンフォルクスワーゲン

ほとんど韓国と同じ戦略の中国

奇端汽車

同時に驚いたのは華麗に進化しつつある中国メーカー。

まず民族系筆頭のチェリーこと奇端汽車で、既にかなり国家資本が入っているので有名だが、今年は極端にデザイン力、品質力がアップ!

ブースの構えからして、下手な日本メーカーよりオシャレになりつつあり、まず驚いたのはグローバルセダンコンセプトの新型「α7」。

ボディサイズは、全長4650×全幅1820×全高1480mmで、ホイールベースは2700mm。まさに今の中国の主力セダンで、1.6リットルの直4ダウンサイジングターボが積まれるらしく、何よりもデザインだ。

“妙にアカ抜けてませんか?”と思ったら去年あたりから元GMのジェームス・ジョーンズなるチーフデザイナーが入ったそうで、その他ポルシェからもトップクラスの人材を雇用。

奇端汽車

そして個人的にはグローバルな「α7」より驚いたのがドメスティックな「QQ」。

2003年ぐらいに出たいわば中国の庶民の足でお値段5万元ぐらいで買えるはずだが、すでに3回ぐらい細かいモデルチェンジを繰り返しており、今回フルモデルチェンジ。これがビックリするくらいオシャレなのだ。QQらしい丸目のビックリ顔はそのままに確実に洗練されており、ずいぶんアカ抜けた。下手するとこのまま日本に持ってきても売れるんじゃないのか?ってくらい。

HAVALHAVAL

そのほか「トヨタ bB」や「日産 ノート」のコピー車で有名だったグレートウォールこと「長城汽車」はあまりにSUVが売れるってんで、その「HAVAL」ブランドを別会社化。

そしてコンパクトな「H2」から「H6」「H7」「H8」ってアウディもビックリするほどシンプルなネーミングで取り揃えてて、これが割とまたシンプルでいいのだ。凄いオシャレじゃないけど、昔みたいなグロいコピー感はまるでない。

過去をあっさり忘れ去っちゃったような感じが、とっても中国らしく末恐ろしい。それ以上に、この海外からのヘッドハンティング計画ってどこかでみたなぁ…と思ったら韓国。まるでヒュンダイやキア的な変貌を遂げているのだ、チェリーは。なんだか日本は騙されてパクられただけのイイ面の皮って感じもありますが、めげずに頑張らねば!ですよ(苦笑)。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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