BMW M3クーペコンペティション 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
痛快に吹け上がるエンジンを余すことなく楽しむことができる
なお、同モデルにおいて、標準のM3からエンジンには手が加えられていないが、標準のM3にはない極めて鋭いレスポンスを得られる「スポーツ+」モードが選択可能となっている。
そのエンジンについて、伝統のストレート6ではなく、大排気量を持つV8の自然吸気エンジンを採用したことが、4代目9#系M3の最大の特徴といえる。
V8化のポイントは高回転化にあり、BMWの一般的な直6モデルではレブリミットが6000rpm台のところ、M3では実に8400rpmを達成しているのだ。
そして、トップエンドまで痛快に吹け上がる珠玉のエンジンを、「スポーツ+」モードを加えた同モデルでは、よりあますところなく楽しむことができる。
また、それでいて、「EfficientDynamics(エフィシエントダイナミクス)」の設計思想に基づき、オートスタート/ストップ機能やブレーキエネルギー回生システム等、数々の革新テクノロジーの採用による優れた環境性能も持ち合わせているのも、このクルマの誇れる部分である。
価格は、7速MDCTが1213万円、6速MTが1163万円で、ハンドル位置は左右とも選べる。
ちなみに標準のM3クーペの価格は、7速MDCTが1068万円、6速MTが1018万円と、150万円近い差があるわけだが、MDriveパッケージ(45万円)相当の装備が標準で付き、タイヤ&ホイールも19インチとなり、さらにプラスアルファがあるのだから、まったく割高というわけではなさそうだ。
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