BMW 528i 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
トップエンドまで綺麗に吹け上がるストレート6
エコカー減税への適合を図るため、日本専用のマッピングとされた3リッター自然吸気のストレート6は、最高出力190kW[258ps]/6,600rpm、最大トルク310Nm[31.6kgm]/2,600~3,000rpmというスペック。
同じN52B30A型ユニットを搭載する車種がいくつもある中で、モデルにより微妙にスペックが異なるところだが、528iはやや控えめな位置づけとなる。
10・15モード燃費は、平成22年度燃費基準の+15%を達成した、10.4km/Lをマークしている。
ドライブフィールについて、モード燃費を重視した設定では、おそらく低~中速域のトルクに不満を感じるのではと予想していたのだが、そうでもなかった。
むろん、車両重量1.8トンたらずで、上り勾配のそれなりにきつい箱根では、もう少し・・・と感じるシーンもあったものの、平坦地ではそれほど不満を感じることはない。
8速ATのギア比は535iと同じながら、ファイナルギア比が、535iよりも1割ほど落とされているので、それも効いているのだろう。
また、直噴ターボの535iはトップエンドでやや頭打ち感があるのに対し、最後の1,000回転については、むしろ528iのほうがキレイに吹け上がるように感じられたほどだ。
せっかくBMWを買おうという人とあれば、たとえエコカー減税の対象でなくても、535iがいいという人が多いのもうなずける話だが、528iだってまったく捨てたものではない。
「BMWを買う」というコダワリ心にも十分に応えてくれることだろう。
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