「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する【試乗】(5/5)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:青木禎之
BMWといえば、の「320i」にも試乗
M235iは、BMWが世のクルマ好きを感嘆させるために送り出した特別なスポーツモデルですが、もっと普通のモデルでもBMWらしい気持ちよさは今でも味わえるのか?そんな疑問について探るべく、同時にセダンの320iスポーツも比較試乗。
クーペのM235iから乗り換えても感覚的にはほとんど変わらない着座位置の低さは衝撃的で、運転席に座るだけで、早くも並の実用セダンではないことが早速実感できます。
エンジンは、最近になって排気量をわずかに拡大した最新の2リッター(1998cc)直4ターボ。もちろん直6ほどの刺激は望むべくもなく、M235iの直後では味気なさを感じて当然ですが、それでも、やはり一般的な直4と比べると回転フィールの洗練度の高さは別格でした。
猛烈に濃いものは、多少薄めてもまだまだ濃いという感じで、フル加速時にはBMWのエンジンならではの「ホンモノ感」が味わえます。試乗車は8ATながら、ゼヒともMTで回したくなると思わせるほど!
320iスポーツは今だにMTが選べることも感激ポイントで、BMWジャパンはかなり昔から3シリーズにMT車を設定し続けています。実際にはまったく売れておらず、ブランドイメージのためにカタログに載せているだけなのでは?などと邪推したくなるところですが、聞けば、MTの販売比率は今でも5%程度は維持できているとのこと!
MTを設定し続けられる理由は単純明快、「買う客がいるから」なんですね。MTを買うユーザーを育てたのか、それとも勝手に育ったのかはわかりませんが、ガチのスポーツモデルではないセダンにMTを設定し続けるのはすごいことです。
320iも、その本質はスポーツモデルと変わらない
ハンドリングについても、基本的な美点はM235iで感じたものと同質で、やはり自然でニュートラルだから荷重移動がしやすく、クルマとの対話の内容が濃いことが気持ち良さをもたらします。エンジンフィールやブレーキのタッチの良さも含め、濃いか薄いかの違いはあれど、気持ち良さの本質的な部分はスポーツモデルと変わらないことに感動しきり!
Mモデルの凄さは、320iのようなベースモデルの素性の良さがあってこそ生み出されるものであるということを、あらためて強く実感できました。
大昔から言われ続けてきた「BMW=スポーティ」は、全世界中のクルマのスポーティ度が大幅にました今もなお、色褪せるどころか、ますます際立ったものになっており、守旧派のクルマ好きを悶えさせる魅力に溢れている!
そんな事実を、クルマ好き諸兄にお伝えしたいと思います!
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