コンパクトボディでも魅力的な運転感覚 ～BMW 新型1シリーズ～(1/3)
- 筆者： 渡辺 陽一郎
- カメラマン：茂呂幸正
コンパクトなボディに沢山つまった中身
1989年にマツダ 初代「ロードスター（当時はユーノスロードスター）」が登場した時、“この後輪駆動のプラットフォームを使って、小さな5ドアハッチバックを造ればイイのになぁ”と思った。小さな後輪駆動車は魅力だが、クーペでは現実的に購入しにくい。それが5ドアハッチバックなら、後席が少々狭くても実用性は大幅に高まる。
その意味でBMW『1シリーズ』は魅力的。
取りまわし性の優れたコンパクトなボディに、運転の楽しい後輪駆動のメカニズムを搭載しているからだ。まさにロードスターの5ドアハッチバック版みたいなクルマ。もちろんBMWらしさも濃厚に感じられる。
フロントマスクはスマートになり、内装の質も高める
初代1シリーズの登場は2004年。2代目の現行型は2011年で、先ごろ少し規模の大きなマイナーチェンジを行った。
フロントマスクはセダンに準じたスマートな形状になり、ヘッドランプには省電力タイプのLEDを使う。内装の質を高め、iDriveと呼ばれるHDDナビを全車に標準装着した。
さらにエンジンや燃費も見直しを受け、熟成度をさらに高めている。
[次ページへ続く]
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
この記事にコメントする