BMW 新型X6 海外試乗レポート/九島辰也(2/3)
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- 筆者: 九島 辰也
アメリカでのBMWはまさにSUV天国
シュパルタンバーグの生産工場は今年で稼働して20年目を迎えた。当初はZ3ロードスターをつくっていたが、99年にX5が誕生するとメインストリームはSUVに移行した。その理由はアメリカにおいてトラックカテゴリーの関税は高いから。トラックカテゴリーに含まれるSUVはアメリカ国内で生産しないと、GMやフォード、ジープと価格面で戦えないのだ。
なので、この工場ではいまやX3、X4、X5、X6をラインオフしている。まさにSUV天国。しかも現在工場は拡張中。来年には新しい塗装施設も完成し、効率をさらに上げる。
という環境の中でのX6の進化である。従来型からの変更は、電子デバイスを中心とした装備の充実とデザインを見直したことでの空気抵抗値の低減。具体的には、ヘッドアップディスプレイをフルカラー化したり、ナイトビジョンが動物をマーキングしたり、パークアシストやアラウンドビューモニターが付いた。つまり、ここ数年で各モデルに追加された機能を搭載したわけだ。
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