BMW X4 海外試乗レポート/河口まなぶ(2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
X4の最大の特長は、そのスタイリングの「カッコ良さ」にある
純粋に、(X3と比較して)格好良くてファッショナブル。これが、X4のコンセプトだ。
そしてこのコンセプトに則って、いわゆるSUVの常識からすれば“ありえない”クーペ的なフォルムが与えられている。
このフォルムを見れば、誰もが「後席が狭いのでは?」と思うだろう。実際に座ってみると確かに後席はヘッドクリアランスが極小。身長168cmの僕でも頭が触れてしまう。
しかしこうした部分は当然織り込み済み。結局こうした部分とのバーターによって、他のSUVとは明らかに一線を画すスタイリッシュさをX4は手に入れているのだから。
事実、写真を見るとその姿で既に、他との大きな違いを表現しきっているわけでこの時点でコンセプトに忠実といえる。では、肝心の中身の方はどうなっているのだろう?
X3に比べて、よりスポーティな走りを実現した
誤解を恐れずに言い切ってしまうならば、X4の中身はX3だ。
もちろん、何も変わらないわけではない。例えばX3に比べて全高が50mmほど低いX4は、走りそのものがスポーティに感じる。これはアイポイントだけでなく着座位置も低まっているからだ。
そして実際に走りそのものはX3比でスポーティな身のこなしを披露してくれる。これもX3とは異なる、クーペ的でスタイリッシュなフォルムに相応しい味付けを施しているからに他ならない。
だが、考えてみればX3そのものがSUVとしてはスポーティでしっかり感溢れる走りを実現しているわけで、この基本の良さにプラスしてさらにスポーツ風味が増している…というのが正しい表現だろう。
この記事にコメントする