【試乗】BMW 4シリーズグランクーペ「435i グラン クーペ M Sport」 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部
これぞまさに「ザ・BMW」の走り ~「435i グラン クーペ M Sport」~
最後にお待ちかね“悶絶モノの走り”だ。
今回試乗が叶ったのは4シリーズ グラン クーペの最上級モデル、「435i グラン クーペ M Sport」。3リッター直6エンジンにツインターボを備え、最高出力306ps、最大トルク400Nmを発生させるモノ。ああ、乗り込む前から気がはやるじゃないですか。
運転席に身を沈め、スタートボタンを押せばエンジンが始動する。が、驚くほど静かで振動もない。どこか遠い異国で鳴るエスニックな銅鑼の音のように、優しくてシックだ。
走行モードは「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」に「エコ・プロ」を加えた4パターン。まずは「コンフォート」で走り出す。
なめらかにトルクがふわっと生まれていく感覚は間違いなく『ザ・BMW』そのものだ。堅牢な剛性に支えられて吹き上がるシルキーシックス…。や、もうこの圧倒的なド安定感のBMWフィールを目の前にしたら、誰だって○ーグラ○ックTVみたいな解説をしちゃうと思う(すみませんオマージュです)。それくらい、ピュアにBMWの良さを感じることが出来る。この辺、5シリーズの質感に迫る勢いだ。箱根のワインディングに差し掛かってもなお、その余裕ある加速は衰えない。前車に続いて峠を登るだけならば、2000rpmあたりで十分サラッと気持ちよくついていく。ツインターボもピーキーなつながりを感じさせない自然なフィールで扱いやすさ抜群だ。
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