BMW Active Hybrid 3 試乗レポート / 西川淳(1/2)

BMW Active Hybrid 3 試乗レポート / 西川淳
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335iセダン+13万円で買える、BMW最新のハイブリッドカー

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一気呵成とは、正にこのことだ。328iセダンで日本デビューを飾った新型3シリーズは、本命の320iが春に上陸し、そして今度は待望の3シリーズハイブリッド車、アクティブハイブリッド3(以下AH3)の受注も開始された。秋には、ワゴンボディのツーリングや、ディーゼルターボエンジン搭載車の投入も控えており、新型3シリーズとして、これだけのラインナップを揃えるのは、日本が初となる。

注目したいのは、その価格設定だ。アクティブハイブリッド5(AH5)のときにも驚かされたが、今回もそうだった。(5シリーズと違って)ベースとなる335iの現行モデルがないため、単純には比較出来ないけれども、旧型335iセダンに比べて+13万円に収まった。モデルチェンジしていることを考えれば、モーター+バッテリーが“ただ同然”というわけだ。

円高の恩恵も確かにあるが、それをふまえても戦略的な価格設定であると言っていい。

BMWが日本におけるAH3を戦略的に考えている証拠は価格以外にも見つけられる。それは、“品揃え”。通常の3シリーズラインナップと同様に、ノーマル/スポーツ/モダン/ラグジュアリー/Mスポーツという5つのトリムレベルまで用意した。ハイブリッド好きの日本人にとっては、朗報だ。

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335iを上回るパフォーマンスと環境性能はお見事

BMW Active Hybrid 3
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AH3で採用されたハイブリッドシステムは、基本的にAH5と同一である。パワフルさと高効率性で定評のある3リッター直噴直6シングルターボエンジンに、モーター内蔵型のZF製8ATを組み合わせたフルハイブリッド車だ。専用リチウムイオンバッテリーがトランクルーム床下に押し込むように積まれているため、AH5に比べてトランク容量の損失は少ないどころか絶対量で上回る。ちなみに、トランク容量は、AH3:390リットル(ノーマル3シリーズ:480リットル)、AH5:375リットル(ノーマル5シリーズ520リットル)だ。

嬉しいのは、40:20:40の分割可倒式リアシート/トランクスルーが採用されていること。つまりバッテリー搭載が新型3シリーズの開発当初から計画されていたというわけだ。

AH3のコンセプトは、“従来の335i以上のパフォーマンス=V8自然吸気エンジンに近い性能を、燃費をむやみに犠牲にすることなく、むしろ効率性を上げて達成する”だ。ドライビングファンがブランドキャラクターの要諦であるBMWにとって、ハイブリッド車といっても、プリウスのように“絶対燃費第一”にはできるはずもない。それゆえ、直6ターボエンジン+モーターという、いってみれば“ダブルブースト”を積極的に採用したのだ。燃費重視路線は、今後のiブランドやEVに任せる、ということかも知れない。

システムスペックはAH5と全く同じで、340PS/450Nm(エンジン単体では306PS/400Nm)。EV走行レンジは、AH5よりも軽いため許容速度が時速75キロまで上がっていて、航行可能距離は変わらず3〜4キロである。また、ECOプロモードを使った場合、80〜160km/hの高速走行中に「スロットルオフ」いわゆるコースティング状態となった場合、諸条件を満たしたうえでエンジンが完全に切り離される。高速燃費を気にする欧州車らしい装備だ。

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西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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