BMW アクティブハイブリッド5 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:BMW Japan
レクサスGSとの乗り比べが楽しみな1台
ガソリン仕様の5シリーズとハイブリッドが異なる部分はいくつかある。
「Active Hybrid5」というエンブレムはCピラーとフロントドアシルに。キドニーグリルはクロームメッキとされ、エキゾーストテールパイプもクローム仕上げになっている。
ボディカラーも5シリーズで唯一、ブルーウォーターメタリックが選択出来るのも特徴だ。
バッテリーはトランクの奥にセットされている。バッテリーは96個のバッテリーセルで構成されており、エアコンの冷却回路に接続された冷却システムを採用、使用可能な電力容量は675W/Hになる。
トランクスペースは奥行きが720mmと、ノーマルの1,150mmよりもかなり浅い。
ポルトガルの首都リスボンの旧市街地で、初めて乗ったアクティブハイブリッド5。まずは、EV走行で走りだす。旧市街地をEV走行で走る室内は、石畳をつかむタイヤの音だけが入ってくるだけ。
旧市街地を走りぬけたところでアクセルを踏み込むと、直6エンジンに火が入り、軽快な加速に移った。これまでのジェントルな走りは一変、直6エンジンは6,500回転までスムーズに一気に上昇、シフトアップする。
高速道路に入り、100km/hで巡航する。Dレンジで1,500回転。アクセルペダルから足を離すと、エンジン回転計の針が、ストンと0を指す。ガソリンの供給がストップされる。
ブレーキを踏めば、強力に回生エネルギーをバッテリーに供給する。ハンドリングは5シリーズ本来のスポーツドライビングを楽しむことができる。
それでも、車載の燃費表示は10km/L以上を表示していた。スポーティで高級なHVミドルセダンというと、4月発売のレクサスGSが頭に浮かぶ。
このアクティブハイブリッド5との乗り比べが、いまから楽しみだ。
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