BMW M6クーペ/コンバーチブル 試乗レポート/西川淳(1/2)

  • 筆者: 西川 淳
  • カメラマン:BMW Japan
BMW M6クーペ/コンバーチブル 試乗レポート/西川淳
BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル BMW M6コンバーチブル 画像ギャラリーはこちら
ギャラリー

BMW M社が設立されたのは1972年のこと。つまり、今年で創立40周年を迎えたというわけだ。そんな節目の年にデビューしたのが、新型M6クーペ&カブリオレ。それ以外にも新たなレンジとしてMパフォーマンスモデル(ディーゼルのM550dやX5M50d、1のMに相当するM135iなど)を設定するなど、世界的に好調なセールス実績を背景にして、M社の攻勢が確実に強まってきている。

M6の試乗会が行われたスペイン・マラガでは、6シリーズグランクーペのM版リリースが早くもアナウンスされるなど、今後のMもますます楽しみなところだ。

V10エンジンをも凌駕する、スーパーカー級のV8ツインターボエンジン

BMW M6コンバーチブル

さて。肝心のM6はといえば、M5のパワートレインを使って、順当に第二世代、大昔から数えれば第三世代へと進化を果たしたことは既報のとおり。

560psを誇る4.4リッター直噴V8ツインターボエンジンをフロントミッドに設え、ダブルクラッチタイプの2ペダルミッション(7速MDCTドライブロジック)がそのパワー&トルクを後輪へと伝える。0km/hから100km/hへの加速は、わずかに4.2秒(カブリオレは4.3秒)というから、従来のV10マシンのパフォーマンスを凌駕し、ほとんどスーパーカー級になった、と言えそうだ。

もっとも、直噴化によって得られたのは、+10%の最高出力と+30%の最大トルクだけではなかった。同時に、エンジンの効率化やアイドリングストップシステム、ブレーキ回生システムなどにより、燃費を30%上げることにも成功した。これなどさしずめ、名器の誉れ高い5リッターV10自然吸気エンジンを諦めるに十分な現代的理由だろう。

パフォーマンスのスペックは、クーペとカブリオレで変わらない。アクティブMディファレンシャル、ダイナミックダンピングコントロール、油圧システムのMサーボトロニックなど、電子制御もふんだんに取り入れられ、そのうち、エンジン、ステアリング、ダンパー、ミッションのモードは自分の好みに併せてセットし、組み合わせることが可能である。

 ただし、130キロも車重の重いカブリオレには、別仕立てのアシ回り(ダンピング、スプリング、スタビライザー)チューニングが与えられている。また、クーペにはM3と同様にプリプレグの炭素繊維強化樹脂(CFRP)ルーフを採用。軽量化とともに重心高を下げることで、ダイナミックパフォーマンスの向上に寄与させている。

ブレーキシステムにも注目したい。標準システムは、ダークブルーのキャリパー(フロント対向6ピストン)をもつMコンパウンド・ブレーキシステムだが、オプションでバネ下重量が19.4キロ/台も軽いMカーボン・セラミック(CC)ブレーキシステムをチョイスすることも可能になった。キャリパーはブレンボ社製だが、CCディスクはカーボン分野でBMWと共同開発を担っているSGL社製である。

BMW M6コンバーチブルBMW M6コンバーチブルBMW M6コンバーチブルBMW M6コンバーチブルBMW M6コンバーチブル
1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

BMW M6の最新自動車ニュース/記事

BMWのカタログ情報 BMW M6のカタログ情報 BMWの中古車検索 BMW M6の中古車検索 BMWの記事一覧 BMW M6の記事一覧 BMWのニュース一覧 BMW M6のニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる