BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/4)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂幸正・ビーエムダブリュー・オートックワン編集部
BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎
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吹き上がりが鋭く、けっこうパワフル

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BMW i3の試乗を開始すると、EVらしく、ほとんど無音で速度を直線的に高めていく。「日産 リーフ」などに比べると、高回転域でも加速力が伸び悩み傾向にならない。「昭和の表現」を用いれば、吹き上がりが鋭く、けっこうパワフルに感じる。

車両重量はノーマルタイプのi3が1260kg。モーターサイクル用に開発された2気筒647ccの発電用エンジンを積むi3 レンジエクステンダーでも1390kgに収まる。そこに最高出力が125kW(170馬力)、最大トルクが250N・m(25.5kg-m)のモーターを組み合わせたから、普通のガソリンエンジン車でいえば、2.5~3リッター並みの加速と受け取られた。このあたりもBMWらしいところだ。

強力なエンブレ・・・ではなく、「回生による制動」が発生

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減速すべくアクセルペダルを戻すと、かなり強力なエンジンブレーキ、ではなくて回生による制動が生じる。減速エネルギーを使って発電を行い、駆動用のリチウムイオン電池に充電するためだ。「三菱 アウトランダーPHEV」のパドルシフトを操作して、回生ブレーキ力を「B5」まで強めた時も似たような感覚だが、i3ではDレンジでもこれが生じる。

最初は戸惑うが、これもBMWらしさだ。アクセルペダルはほかのBMW車と同じくオルガン式で、ペダルの下端がフロアに接している。踵(かかと)を支点にして戻す操作をていねいに行えば、速度の調節は、エンジン駆動のクルマよりもむしろ容易だと感じた。

ちなみにクルマを上手に走らせるには、ハンドルもペダルも「戻す操作」が重要になる。この基本を押さえれば、i3はとても運転しやすい。これもBMWの定石に沿っている。だからi3を日常的に運転していれば、アクセル操作が自然とていねいになりそうだ。「運転を上達させるクルマ」といえるかも知れない。

新感覚! ブレーキを踏まずとも車速をコントロール

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凄い!と思ったのは、高速走行からの減速を除くと、ほとんどブレーキペダルを踏む機会がないこと。街中では車両が停止するまで、アクセルペダルを戻す操作だけで足りてしまう。いい換えれば、減速エネルギーを、ペダルを踏むブレーキの作動に基づく熱エネルギーへの変換で、ムダ遣いしていない。回生効率も高いだろう。

心配なのは、減速時にブレーキランプが点灯しているかだが、BMWでは「一定以上の減速時には点灯する」と言う。それなら安心。余計な話だが、i3ではブレーキパッドはほとんど磨耗しないだろう。減る前に交換時期を迎えそうだ。

[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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