BMW 7シリーズ 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:島村栄二
新型7シリーズはターボで効率化を図る
BMWのフラッグシップ、7シリーズがフルモデルチェンジし、早速日本にもやってきたのでその概要をお知らせする。
日本導入モデルは740iと750i、それに750Li(ロング) の3グレードだが、2009年夏頃に740Liが追加投入され4グレードそろう予定となる。
搭載されるエンジンは、750iはX6に搭載されている4.4LのV8ツインターボ。そして740iは3Lのパラレルターボを搭載する。欧州車の最近の傾向は、排気量を小さくして過給器で出力を上げるというやり方が多くなっている。
一昔前のターボは出力を上げることに主眼が置かれていたので燃費も悪かったが、最新の技術はターボのもう一方の利点-燃費向上を引き出したものである。然るにこんにちのターボの使い方というのは、基本的に高圧縮比と小型のターボで効率とレスポンスを高め、低速トルクの立ち上がりの向上とレスポンスを良くすると共に、クルージングでは排気量の小ささで燃費の向上を図るというものだ。
VWはゴルフなどの主力車種の排気量を1.4Lとしているのもその流れだ。BMWでは大きな排気量のモデルから、このコンセプトを取り入れた。現時点ではBMWからV12エンジンの快音は聞こえないが、BMWで培われたエンジンのDNAは決して損なわれていないので安心して欲しい。近い将来のV12エンジン復活を期待して待とうではないか。
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