BMW 5シリーズグランツーリスモ 試乗レポート(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
軽快なドライビングを楽しむなら直6・3リッターの535i
エンジンは直列6気筒3リッターツインターボ/306馬力(535i)と、V8 4.4リッターツインターボ/407馬力(550i)の2種類。とくに直6は新開発エンジンで、直噴とバルブトロニックを組み合わせている。
どちらのエンジンもBMWの新環境対策である「BMW エフィシエント・ダイナミクス」を導入している。エンジン回転計に、ブレーキ・エネルギー回生表示メーターが内蔵されているのが特徴だ。
ドライバーがブレーキを踏んだときやアクセルペダルから足を離したときに、運動エネルギーを電力に変換し、バッテリーに蓄えることで、発電のために燃料を使うことを防ぐのだ。
トランスミッションは、これまでBMWの最上級車760iにのみ用いられていた8速ATを搭載。マニュアルモードはパドルレバーではなく、センターコンソールのシフトレバーだけで操作できる。
ダイナミック・ドライブコントロールは、コンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツプラスの4段階が設定されているが、これはノーマルモードで十分。
スポーツ/スポーツプラスはシフトアップタイミングが高く、町中では使いづらかった。町中でこのモードを使うならマニュアルシフトにしたほうがよいだろう。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアはインテグラルアーム+エアスプリング+セルフレベリング機能付。前後輪統合制御ステアリング・システム(インテグレーテッド・アクティブ・ステアリング)も標準装備だ。この足回りも7シリーズと共通だ。
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