BMW 新型5シリーズ グレード比較(4/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:BMW Japan
BMW 550i/走りと装備の5シリーズフラッグシップ
新型5シリーズの最上級グレードが「550i」だ。
従来モデルでは、自然吸気の4.8リッターV型8気筒エンジンを搭載したモデルに550iの名前が付けられていたが、新型5シリーズではダウンサイジングした4.4リッターV型8気筒エンジンにツインターボを装着したモデルに550iの名前が付けられている。
動力性能は300kW/600N・mという圧倒的なもので、従来の550iと比べても大幅な向上が図られている。カタログにはモード燃費が掲載されていないが、電子制御8速ATと組み合わされることもあり、燃費も向上しているのは間違いないだろう。
動力性能の向上に合わせてタイヤも後輪が18インチの40タイヤになるなど、サイズアップが図られている。
528iや535iに比べると装備にも大きな違いが設けられている。安全装備などは同じ仕様が用意されているが、メカニズム部分や快適装備の部分を中心にいろいろな違いがある。
550iだけに標準となるのは、メカニズム部分がダイナミック・ドライビング・コントロール、アダプティブ・ドライブなど。快適装備がソフト・クローズ・ドア、4ゾーン・オートマチック・エアコンディショナー、ヘッドアップ・ディスプレーなどだ。これらをオプション装着すると、価格は81万4,000円に達する。
550iには1,040万円の価格が付けられていて、535iに比べてざっと200万円高いのだが、その半分近くが装備の差で埋められる。
エンジンの排気量と性能の違い分がざっと120万円ほどという計算だ。
本体価格が1,000万円を超える550iはそう沢山は売れないだろうが、価格に匹敵する値打ちを備えた最上級グレードといえる。
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