BMW 4シリーズ クーペ 海外試乗レポート/河口まなぶ(3/3)
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- 筆者: 河口 まなぶ
日常の中で醸し出す雰囲気こそ真骨頂
しかし、違いを強く感じたのは公道よりも、エストリルサーキットでの試乗だった。
3.0リッター直6ターボというパワフルなエンジンを搭載したFRであるにも関わらず、コーナリングでは絶大なる安定感を生んでいるのがいかにもBMWらしいところ。しかしドライバーが自身の意思でDSCを解除して、適切な操作をしてあげれば、実に高いコントロール性を伴って自在に姿勢を変化させることができる。こうした時のリアのスライドも流れが把握しやすく一定のため、実に扱いやすいのだ。だからエストリルで走らせて、本当にホレボレとしてしまった。
しかし4シリーズクーペの真骨頂は、やはり日常の中で醸し出す雰囲気だろう。サーキットで高い性能を発揮できるだけの鍛え抜かれた実力があるからこそ、日常使いで深い味わいが生まれており、そうした時の走りにゆとりや豊かさを感じるのである。
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