【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二(4/4)

  • 筆者: 森口 将之
  • カメラマン:島村栄二/BMW AG/オートックワン編集部
【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二
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世界のベンチマーク「3シリーズ」ならではの意外な悩みとは

【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー

AO:今回3シリーズGTで導入されたデザイン手法が、今後のBMW各車に反映されていくのでしょうか。

N:エアブリーザーや、サイドの面の表現などは、他車にも波及していくかもしれません。こうした新しい試みを取り入れることができたのも、3シリーズGTならではです。同じ3シリーズでもセダンとなると、セダンの標準形のひとつとして世界的に注目されているので、大胆な造形は入れにくいのです。

イマジネーションが膨らむ瞬間

【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二

AO:ところで永島さんがデザインを考えるとき、イマジネーションが膨らむのはどんな時間や場所なのでしょうか。

N:自動車会社の社員として毎日決まった時間に仕事をしていると、その時間内に思い浮かぶようになるのです。なかでも午前中にアイデアが湧くことが多いですね。実際に自分の手を動かしていたほうが、発想が出やすいです。オフタイムにひらめくこともあります。そういうアイデアは忘れないものなので、仕事が始まってから反映させます。それとパリなどドイツ以外の場所に行くと、頭の中がリセットされて、新しい考えが出やすくなります。たまに日本に帰ってくると、変化がとても早く、最新のデザインを目にできるという印象を抱いています。

デザイナーを目指す君へメッセージ

【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二

AO:カーデザイナーを目指す若い人たちに、アドバイスがあればお願いします。

N:デザイナーに限った話ではないですが、日本国内だけ見ていないで、世界に視野を広げてほしいですね。私が最初に入ったオペルのデザインスタジオは、全部で15人ぐらいのデザイナーが、12カ国から来ていました。カーデザイナーの世界は、それが当たり前なのです。日本は自動車先進国のひとつなのですから、もっと目を外に向けてほしいですね。もちろんそのためには英語ができることが不可欠です。BMWの場合、エンジニアやデザイナーはほとんど英語が話せますし、英語ができればドイツ語やフランス語は難しくないと思っています。

日本のカーデザインとの違いに改めて驚く

【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二

言葉の端々から出てくる、日本のカーデザインとの環境の違いに驚かされた。BMWのデザインが、なぜ日本車と違うのか。その理由が理解できた。その一方で、海外の自動車会社で働くことが、けっして特別な生き方ではないことも、永島さんに教えられた。自動車業界を目指してはいるけれど、日本のクルマ作りに疑問を抱いている人、あれこれ難しく考えずに、世界に出てみてはいかがだろうか。

[レポート:森口将之]

永島 譲二 氏 プロフィール

【DESIGNER’S ROOM】BMW 3シリーズ グランツーリスモ デザイナーインタビュー/ドイツ・BMW AG 永島譲二

1955年11月24日 東京生まれ

1978年3月 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業/卒業後すぐに渡米

1978年9月 ミシガン州ウェイン州立大学 大学院に入学

1978年12月 デザイン修士課程終了/在学中にジェネラル・モータースにコンタクトをとり就職活動。

1980年5月~ アダム・オペル(ドイツ)デザイン部門/コンセプトカーやラリー車、その他多くの生産車デザイン開発に関わる。

1985年4月~ ルノー(フランス)デザイン部門に入社/「ルノー サフラン」をデザイン。

1988年11月~ BMW Group(ドイツ)デザイン部門

デザインを手がけた主なモデル:BMW Z3(1996)、先々代 BMW 5シリーズ(1996)、先代 BMW 3シリーズ(2005)。

その他多くの生産車やコンセプトカーデザイン開発に関わる。

■現在の肩書き:BNW AG(ドイツ本社) デザイン部門 エクステリア・クリエイティブ・ディレクター

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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