清楚なお嬢様が豹変する瞬間・・・ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション(3/3)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:和田清志/ベントレーモーターズジャパン
清楚なお嬢様が豹変する瞬間・・・ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション
ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏 画像ギャラリーはこちら

わずか5mmくらいの踏み込みで得られる・・・猛烈な底ヂカラ

ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏

エンジンは「コンチネンタルGT V8」の4リッターV8ツインターボをベースにチューニングを加えたもの。最高出力528psを6000rpmで生む。

それを聞いただけでもデレっと笑みがこぼれそうだが、コンチネンタルGT V8S のすごいところは、わずか1,700rpmで680Nmを発揮するってトコロだ。1,700rpmなんてもう、わずか5ミリくらいのアクセルの踏み込みで到達するレベルじゃないですか。まさに“S”の名に恥じない内容になっている。

その超高性能を微塵も感じさせない上品な振る舞い

ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏

それでいて、一般道ではいかにもジェントル然と羊の皮かぶっちゃうあたりが、さすがベントレー、でもある。

このわずか5ミリの踏み込みに対し、ZF製のクロスレシオ8速ATはさすがレスポンスでトントンとシームレスにシフトアップをしてくれてしまうし、だいたいにおいてV8 4リッターなんだから一般道レベルじゃあ、高速道路を走ったって1500回転も回らない。回す必要もない。そりゃ停止状態からの加速ならばがんばれば回りますよ。でもまったくほんと、必要ない。

それもそのはずで、実はこのコンチネンタルGT V8S、燃費もスゴイんである。複合サイクル燃費で10.6 / 100km、日本式に計算しなおせば約9.43km/Lと、重量2.4tに到達しようとするラグジュアリースポーツクーペにしたら驚異の数字。航続時に片側4気筒をすべて休止させるという可変シリンダーシステムも、その燃費に貢献している。

すまし顔の清楚なお嬢様が一転、豹変する瞬間・・・

ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏

しかし繰り返すようだが1,700rpmで680Nmだって言うんですよ。ホイールスピンも覚悟しなきゃ、そんなもん思い切って踏めますかいな。2310万円だし。

ちなみに「がんばったら」どうなるのか。…ざんねんながらそこからがコンチネンタルGT V8Sが本領を発揮する領域。単につんとすました清楚なお嬢様顔をしていたコンチネンタルGT V8Sが、文字通り“S”のホットな横顔を、ようやくこちらに向けてくれるのである。

静粛に満ちていた密閉された室内に響くV8サウンド、圧倒的な加速G。その切れ味、あまりにも鮮やか。ずっと味わっていたいけど、味わいたいならクローズドコースに持ち込むほかはなさそうだ。

ちょっとやそっとで扱えなさそうなホンモノであるってこと、これもまた女心をくすぐる要素だったりもするんですけどね。

[レポート:今井優杏/Photo:和田清志/ベントレーモーターズジャパン]

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BENTLEY Continental GT V8 S 主要諸元

ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏ベントレー コンチネンタル GT V8 S[2016年モデル] ショートインプレッション/今井優杏

全長x全高x全幅:4820x1945x1400mm/ホイールベース:2745mm/車両重量:2380kg/乗車定員:4名/エンジン種類:V8 ツインターボ ガソリンエンジン/総排気量:3992cc/最高出力:528ps(389kW)/6000rpm/最大トルク:69.3kg-m(680Nm)/1700rpm/トランスミッション:ZF製 パドルシフト付8速オートマチックトランスミッション/タイヤサイズ:275/40ZR20/メーカー希望小売価格:23,100,000円[消費税込み]

※試乗・撮影車には「オプションペイント(Jetstream)」759,400円/「コントラストステッチング」262,900円/「マリナードライビングスペシフィケーション」1,096,000円/「カーボンファイバーフェイシアパネル」226,100円/「ベンチレーテッドフロントシート(マッサージ機能付)」141,900円/「リアビューカメラ」167,900円等のオプションを装備

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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