アウディ エコドライビング体験レポート(3/5)

アウディ エコドライビング体験レポート
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アウディ エコドライビングの受講で燃費が16%向上!

アウディ エコドライビング

いよいよ実践編。

まずはドライビングポジションをしっかり合わせる。身体を効率よく動かせ、視界を確保できる姿勢をちゃんと取るというのは、運転の基本中の基本である。

そして、シートベルトを装着してから、最後にエンジンスタート。暖機運転は、クルマを動かしながら行なう。待機時など、交通の流れのないところではアイドリングしない。こうすることで、無駄な燃料消費を極力抑えるようにする。

一般市街地での走行形態別の燃費は、概ね

発進=34% 巡航=43% 減速=7% 停止=16%

となっている。ここで、たとえば発進というのは一瞬であるにもかかわらず、3割以上も消費していることに注目して欲しい。これを低減するためにはクリープを上手く利用すればよいのだが、とにかくエンジン爆発の回数を減らすことが燃費向上に効果的。

このように、燃費を向上させるためにやるべきことは、たとえ心得のある人にとっても、まだまだあるのだ。そして、実車を使っての燃費計測に移る。

アウディ エコドライビング

走行するのは、GKNの周回路とインフィールドを組み合わせた4km足らずのコース。高速道路を100km/hで走ってきてから、下りて市街地を走ることを想定したものである。

レクチャーを受ける前のドライブでの計測結果は12.3km/Lであった。まあ、それほど悪くはない。ちなみに平均車速は38km/hだった。そして、燃費向上のためのレクチャーを受けた。ポイントは、以下のとおり。

●発進

・最初のひと転がりは、アクセルを踏まずクリープ現象を利用する(運動会の「大玉転がし」のイメージ)。

・アクセル操作をスムーズにし、加速ではエンジン回転を急激に上げない、上げ過ぎない。

・マニュアルモードがついている場合には、早めにシフトアップすることも効果的。

●巡航走行

・加速が完了したら、なるべく一定速度で走り続ける。

・目標速度をキープするためのアクセル操作をする。

・車間を広めに確保する。先行車から3秒(安全車間2秒+エコ車間1秒)。

●減速

・先の状況を見て、なるべく早くアクセルをもどす。

・完全にもどすと燃料噴射はゼロになる。(アイドリング付近で再噴射)

・急激にアクセルをもどすとスムーズネスが損なわれ、危険な場合もあるので避ける。

●停止

・交通の流れの中以外(送迎の待機、ナビの設定、電話など)では積極的にアイドリングストップする。

・逆に、信号待ちでキーをOFFにする操作が必要なアイドリングストップは、再スタート時に誤操作や暴走の可能性もあるし、ヘッドライト、ウインカー、エアバッグ、ブレーキ倍力装置などの安全装置が停止してしまうなど、安全上支障があるので、アウディでは推奨していない。

まわりのクルマに余計な燃料を消費させることはしないように。たとえば、発進をあまりにゆっくり行なったり、早すぎる減速は、交通量の多い状況では、交通の流れを乱す。これではエコでない上、危険度を高めてしまい、「ECO」ドライブが「EGO」ドライブになってしまう。

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受講後、再び同じコースを走って、どのくらい燃費が上がるかをチェックした。結果、14.3km/Lを達成。実に2km/Lも上がり、パーセンテージでいうと、16%もの向上となる。

平均車速は、36km/hと少しだけ低下してしまったが、本来はスピードも上がって燃費も上がるのが理想的。ゆっくりだから燃費がいいとは限らないことを意識して欲しいとのことであった。

また、走り以外のエコへの心がけについてもレクチャーがあった。

・タイヤの空気圧を適正に調整する。

・不要な荷物は降ろしておく。

・ルーフキャリアは使うときだけ装着する(100km/h走行で燃費が約12%落ちるという結果も出ている)。

・整備された車両はクルマの寿命を長くする。これもエコにつながる。

ひとりひとりの小さなエコドライビングが、地球規模の環境保全のスタートとなるのである。

その後、レース経験者のインストラクターより、通常はなかなか聞くことのできない、耐久レースにおけるエコドライブについて、貴重な話を聞かせてもらうことができたので、いくつかの例をここで紹介したい。

ご存知のとおり、アウディは長らくル・マン24時間耐久レースに参戦し、輝かしい金字塔を打ち立ててきた。今は違うが、かつては燃料使用量の規制があり、今以上にエコレースとしての側面があったという。

例えば代表的なものとしては、まず加速時のシフトアップではあえて回転を抑えることはせず、アクセルを全開にもしないということ。なぜなら、全開にすると、エンジンに負荷をかけてしまい、エンジン回転が上がるのを待つことになるからだという。

実はそのときの燃料の噴射量が侮れないのだ。だから、タコメーターの針が上がっていくのに合わせてアクセルを開けていくと効果的なのだ。そして巡航時では、ストレートエンドでスロットルをパーシャル(途中にある状態)にする。

例えば、本来は100m手前の看板でブレーキングを開始するコースであれば、250m手前の看板あたりから、ゆっくりアクセルを戻していく。こうすると、例えば300km/h出るところが、295km/hぐらいに、少しだけスピードが落ちるのだが、タイムを計ると、それほど差は生まれない。それでも燃費は確実に向上するのだ。

一方、ブレーキングではヒール&トゥをしない。なぜならアクセルを煽るのは空吹かしと同じだからだ。シフトダウンしたら、やんわりとクラッチをつないで、エンジン回転を合わせる。速いスピードだと、リアをロックさせてしまう可能性があるので、まずはブレーキングを十分に行ない、エンジン回転が下がったらシフトダウンをする。

どうしてもブリッピングが必要な場合は、ギアをあらかじめ落としてから、最後の最後にできるだけ少ない量を煽ることもある。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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