アウディ 新型 A6 試乗レポート/松田秀士(2/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
導入されるのはV6 2.8と、V6 3.0
まず注目は、アウディがイノベーションの筆頭に挙げるアルミ技術。
新型A6のボディは約20%がアルミ材で組成されている。その内訳は、ボンネットやドア、トランクリッドなどのアウターパネルはほとんどがアルミ材だ。これによって同じボディをスチールで製造したときに比べて約15%の軽量化を達成しているという。
また、先代A6に比べると30kgの軽量化となる。カーゴルームなど衝突に備える部分には効果的に超高張力鋼板を採用しながら剛性面でも進化している。
もともと鉄とアルミはとても相性が悪く接合が難しい。それを量産ベースで可能にしたアウディのテクノロジーこそがイノーベーションといえるだろう。
さらにエアロダイナミクスでは先代に比べて5%軽減されたCD値0.26。アンダーフロアーとホイールハウジングのカバーを徹底している。
そして、アウディといえば4輪駆動のクアトロシステムだ。こちらはRS5から採用されたクラウンギヤ式センターディファレンシャルを採用。従来型に比べてよりワイドなトルク配分が可能となったことと、コンパクト軽量なシステムであることが特徴だ。
日本に導入されるエンジンは自然吸気のV6 2.8Lと、水冷式インタークーラーを装備したスーパーチャジャーV6 3.0Lの2種類。どちらも直噴式でアイドリングストップとオルタネーター(発電機)のエネルギー回生システムを標準装備している。
そして組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチ式の7速Sトロニックだ。また、スーパーチャーV6 3.0Lエンジンにはアウディドライブセレクトで「効率」モードをチョイスすることで、Sトロニックが早い段階でのシフトアップをするなどの燃費を優先した変速制御がおこなわれる。
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