価格で選ぶだけではモッタイナイほど軽快な走り!Audi A1[1.0 TFSI](1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
進化したダウンサイジングターボモデルが続々出てくる中、“真打ち”アウディの登場!
やっぱり今のところ目下ダウンサイジングターボの流行は止まらないのだけど、その質感の向上には目を見張るものがある。
ほんの数年前まではメーカーを問わずに、それぞれがそれぞれのモノ足りなさを抱えていた。で、そのモノ足りなさ感を「ま、しょうがないでしょ、だって燃費いいし」なんていうふうに納得させていたきらいは否めない。アクセルを踏み始めた初期、ボヘ~っと腑抜けた音だけはいっちょまえで、踏んでも踏んでも前に進まない、なんとも情けないスカスカ感を空しく噛み締めなきゃいけないモノもあった。そのくせターボが効き始めるといきなりドッカン!ってなっちゃったりしてね。その辺の制御関係も今思えばエコとパフォーマンスを天秤にかけ、結果エコに花道を譲る、ダウンサイジングターボの黎明期だったんだと思う。
でも安心してください。そんな時代はもう過去のものだ。ここのところダウンサイジングターボもののクオリティーはもう一回言うけど目を見張る進化を見せている。
最廉価版モデルでもアウディらしさはしっかり味わえる
ルックスはほかのA1と変わらない。
既存の1.4リッターターボモデルがマイナーチェンジを受けたタイミングで追加されたのが1リッター3気筒ターボエンジンの「1.0 TFSI」だから、ヘッドライトやLEDのテールランプ、前後バンパーやシングルフレームグリルのデザイン変更に加えて、全長が20mm拡大されたというブラッシュアップのあれこれも当然受けている。A1ならではのキュっと締まった贅肉のないシャープなスタイリングは最も廉価なアウディでもある「1.0 TFSI」においても当然のごとく味わうことが出来るのだ。
ちなみに、アウディらしい堅牢な、ともすれば素っ気ないほどにシンプルなインテリアもアルミ装飾部やハイグロスブラックなどを追加し、さらに質感を増している。
この記事にコメントする