アウディ Q5 2.0TFSI 試乗レポート/岡本幸一郎&藤島知子(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
Q5はクーペスタイルのアウディA5がベースとなりますが、4枚ドアで後席にしっかり座れることを考えれば、セダンのA4が背が高くなったかのような折り目正しさと、付き合いやすさを備えているのが特徴といえるでしょう。
スマートな走りを連想させるように、ドイツ車らしく適度に引き締まった座り心地をもつシートはホールド性に優れており、コックピットには手にしっくり馴染む本革巻きステアリングホイール、そのほかにも視認性の高いメーター類、アルミ調のメッキリングを多用するなど、その洗練されたムードはスポーティなイメージでコックピットという言葉が相応しいと感じます。
また、そこに天然素材のウッドパネルが組み合わせられることで先進性と高級感が見事に絡みあい、視覚的にも触感的にも上質感がみなぎる仕立てになっています。
乗降性については、ヒップポイントが高めでちょっと背伸びして乗り込むかたちとなるものの、ドアのステップ部分が広くて足下の引っかかりはなく、ルーフも高いので乗り降りしやすいのも嬉しいですね。
後席については、この手のクルマとしては珍しく100ミリの前後スライドができるうえに、背もたれは30度程度のリクライニングもできます。
また、SUVとしてレジャー向けの用途についても考慮されていて、荷物の積載性やシートアレンジができるメリットもあります。カーゴルームには4人分のゴルフバッグを横置きできるほか、後席の背もたれは40:20:40で3分割可倒式で臨機応変にアレンジできるようになっていて、リヤのハッチ側から壁面に配置されたレバーを引くと、女性でも簡単に倒せる構造になっています。
フラットな床面をもつラゲッジは、床下に深さ180ミリの防汚トレイが付いているので、海や山へ出かけたときに濡れたものを分けて収納しておくこともできるよう配慮されています。
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