[海外試乗]都会派SUVの代表格アウディ Q5、新型はオフロード性能までも手に入れた(4/4)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:Audi AG
ultraテクノロジーを採用した新世代quattroドライブシステム
逆を言えばこのモデル、スポーツからコンフォートまで器用にこなす万能型。
その万能性を生み出す影の功労者が、新世代quattroドライブシステムだ。
アウディは次世代にむけた環境性能を両立するダイナミクス技術を統合して “ultra(ウルトラ)”と呼んでおり、そのultraシリーズ初のquattroがこれ。
4WDへの切り替えを予測し瞬時に切り替わる“フォワード制御”
この新世代quattroは燃費性能だけでなく、コンマ5秒先を予測しながら事前に4輪駆動に切り替える“フォワード制御”(事前制御)も特徴。この予測の判断基準が15要素あり、その中にはタイヤのスリップ率は当然として、ノーマルモードではグリップ力の80%、ダイナミックモードでは75%を使うと予測できたら4駆にするというロジックや、ドライバーが安心できるフィーリングを求めてハンドルの切り込みやアクセルの操作を汲み取りながら4駆にするなど、感性要素も大事にしているのが特徴。
結果として、まっすぐ走っているときは2駆が多いためか、若干エアサスの跳ね返りのフワッとする感覚が気になるときもあるが、曲がり出しがスムーズで軽快だし、ハンドルの切り込みにどこまでも応じて曲がる懐の広さもあり、さらに曲がり出してからのドシッとした安定感がある。
まだ価格や日本仕様など一切わからない状況ではあるが、新世代アウディの特徴である“MLB Evo”という新プラットフォームに、新世代のultraシリーズのquattroを搭載した新型アウディ Q5。
SUV好きならアンテナを張っておいて損はない。
[レポート:五味康隆/Photo:AUDI AG]
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