アウディ 新型 A7スポーツバック・S7スポーツバック[2015年マイナーチェンジ] 試乗レポート/森口将之(2/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:茂呂幸正
LEDを用いた革新的なランプ類
エクステリアは一見すると、マイナーチェンジ前と変わらない。ところがウインカーを点けると印象が一変する。LEDを用いたリアの光が、内側から外側に向かって流れていくのだ。僕を含めて1960年代を現役で知る人は、「日産 ブルーバード」や「ローレル」を思い出すかもしれないけれど、若い人にとっては新鮮なギミックであるはず。先進の見せ方が相変わらず上手だ。
今回は夜間走行が試せなかったので効果のほどは実感できなかったけれど、ヘッドランプも凝っていて、片側だけで19個のハイビーム用LEDをきめ細かく使い分け、対向車や先行車を眩惑させないという凝った仕組み「マトリクスLEDヘッドライト」を内蔵している。
後席シートが3人がけに変更
インテリアは前に書いたようにA7スポーツバックの後席が3人掛けになった他、携帯電話回線を用いて各種情報を表示する「Audi connect」(アウディ コネクト)が採用された。
といっても「A3スポーツバック」で導入されたものと基本的に同じ。車載端末だからこそ、安全性を考えて文字情報だけでなく音声伝達もしてほしいという感想も変わらなかった。
ありがたかったのは、ナビで目的地をセットすると、メーターパネルのセンターに地図で経路案内が表示されること。センターのモニターにアウディコネクトの情報を表示させても、ドライバーは地図を確認しながら走れる。発売したてのApple WatchとiPhoneの関係を思い出した。
[アウディらしい走りの実力・・・次ページへ続く]
この記事にコメントする