アウディ A6アバント 試乗レポート

アウディ A6アバント 試乗レポート
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セダンから1年待って登場のアバント(ステーションワゴン)

アウディがはじめてアバント(アウディではステーションワゴンのことをこう呼ぶ)をカ タログモデルにしたのは1983年だった。

当時の最上級モデル「100」の4ドアセダンをベースに、ワゴン化した。しかもリアゲート はかなり前傾し、リアのホイールハウスの上のあたりまで斜めになっていた。このアバン トは高級ワゴンとして人気を得た。

以来、アウディはアバントをミドルクラス以上のモデルに設定したのだ。現在のアバント のラインナップはA4とA6の2種類。

最新のA6アバントは05年6月に日本デビューした。ベースになるA6のセダンは04年7月のデ ビューだったので、約1年後の追加モデルになる。

最新のA6アバントは旧型よりも全長は130mm、全幅は45mm大きくなった。エンジンはV6のDOHC、2.4L(2.4)、3.1L(3.2FSIクワトロ)、V8、DOHC、4.2L(4.2クワトロ)の3タイプになる。

インテリアはA6セダン

旧型よりも大きくなったボディは、新世代アウディを象徴するシングルフレームの台形グリルを採用、ルーフからテールに流れるラインは、なだらかなカーブを描き、美しく、しかも厚みのあるデザインだ。ルーフレールもボディと一体になるデザインを採用した。

インテリアもA6セダンと同じく、カチッとしたインストルメントパネルが、高級車を感じさせる。メーターパネルはセンターのナビゲーション画面までを一体化し、コクピット感覚。ドライバーの手の届く範囲に操作系のすべてを収めている。最先端のインフォメーションを提供するMMI(マルチメディアインターフェイス)は全グレードに標準装備される。

フロントシートのヘッドスペースはたっぷりだが、Aピラーはやや迫っている。リアシートの足元は広いが床中央のトンネルは大きい。背もたれは6/4分割し、ほぼフラットに前倒しになる。ただし操作は重い。

スポーティな走りを展開

中間グレードの「3.2FSIクワトロ」の走りを中心にレポートしよう。このエンジンは 255馬力で、6速マニュアルモード付のティプトロニックミッションが組み合わされる。駆 動方式は4輪(クワトロ)。 V6エンジンは1500回転からトルクが盛り上がり、3000回転をオーバーすると一気に6200回転まで上昇する。 Dレンジでの0→100km/h加速は10秒台。3Lクラスのワゴンとしては標準的な速さだ。もちろんもっと俊敏な加速をほしいときは、Dレンジからレバーを左に倒し、マニュアルモードにするか、DレンジからSレンジにシフトしてもよい。 サスペンションは4リンク式がフロント、リアはトラペゾイダルリンク式。新開発のアダプティブエアサスも選択できる。

ノーマルサスはややかため。コーナーでのロールも抑えられており、スポーティな走りも楽しめるワゴンモデルといえる。

ライバル車よりも広く使い勝手も良いラゲッジ

ラゲッジスペースはリアシートをノーマルの状態にしたときに、奥行は1140mm、左右幅は1100mmの長方形になる。ホイールハウスやサスペンションの張り出しはない。

この広さはメルセデスベンツEクラスワゴンやBMW5シリーズツーリングよりも広い。バンパー上の開口部も低めに設定されている。

使い勝手もよかった。床面には左右に2本のレースが敷かれている。このレールには2個ずつのロック可能な可動式フックが付いている。このフックに、伸縮可能なロッドがストラップを取り付けると、大きい荷物や重い荷物も自在にラゲッジスペースに固定できるのだ。これはとても便利だった。

トノカバーは固定しやすく、これも使いやすかった。

さらにラゲッジスペースの床下にも深さ40mmのサブトランクが用意されている。

ゲートの内側は全幅にわたって、指をかける溝があり、ゲートを閉めるときに便利だった。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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