アウディ A4アバント 2.0 TFSI 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:村西一海
アウディ渾身の1台は燃費と価格に注目すべし
このエンジンは横置きではすでにA3やTTなどに積まれているが、256psを誇るS3やTTS用でも、トルクは33.7kgmにとどまる。3.2L V6に続いてアウディバルブリフトシステムを装備したことが、大トルクに結びついたようだ。
7速Sトロニックは、他のA4ではSラインを選ばないとつかないパドルシフトが標準になることも特徴。クワトロシステムはV6と共通で、トルセン式センターデフを用い、基本40:60の前後トルク配分を60:40~20:80の間で可変させる。
クワトロシステムは重くつくようで、1730kgという車重は1.8Lターボの1560kgより、むしろ3.2L V6の1760kgに近い。なのに10・15モード燃費はリッター12.0kmとV6(9.3km)を圧倒的に上回り、1.8Lターボ(13.4km)にせまる。7速Sトロニックの高効率を証明するデータだ。
セダンで495万円と500万円を切り、アバントでは513万円という価格も1.8TFSI寄りだ。3モード・オートエアコン、リモコンキー、キセノンヘッドランプ、LEDポジションランプなどが装備にプラスされてこの数字なのだから、アウディジャパンがこのモデルにかなり期待を込めていることがわかろう。
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