アウディ A3 海外試乗レポート(4/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:アウディ・ジャパン株式会社
安定感のある俊敏な走行性能に心躍る
走りはとにかく軽快というイメージが強かった。6速Sトロニックモデルで気になった走りだしのゴロゴロ感もなく、低回転域と言おうか、低速時からナチュラルに扱いやすい。グーッと速度を上げていっても、素早くなった変速が心地イイのだ。
オーバードライブとなる6速と7速の間だけ、コンマ3秒くらい間があるように感じたが、それもよほど注意しないと気にならないレベル。それよりも、その気持ちよさをより増幅してくれるかのような、足回りの改良がまたポイントなのだ。
リアサスペンションが改良され4リンク式となり、横剛性を上げてカチッと感は向上させながらも、乗り心地のよさはスポイルしないといった手法を投入してきたのである。実際はスポーティブランドだけあって、低速時の乗り心地は少々カタメではあるものの、粘り感と言おうか安定感が感じられるようになり、スポーツカーのようにヒラヒラと振り回して乗りたくなるような、ワクワク感をもたらしてくれるようになったのである。
日本にやってくるのは2Lクワトロ、1.8Lと1.4Lのスポーツバック。そして2世代目となってからは日本に未導入だったS3が、スポーツバックの発売に合わせてやってくるのも、走り好きには待ち遠しいニュースだ。
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