2770万円の限定モデルだがすでに完売!?ブランド至上最も過激なアストンマーティン「ヴァンテージGT8」試乗レポート(2/2)
- 筆者: ピーター ライオン
- カメラマン:アストンマーティン
スムーズにより素早くギアチェンジができる6速MT
2016年型V8 ヴァンテージのGTEレースカーにインスパイアされたこのGT8は、車重は軽く、力強く、効き目抜群のダウンフォースを誇る。
エンジンは、アストンが自信を持つ4.7リッターV8の440馬力。以前のV8 ヴァンテージSよりも10馬力アップしており、0−100m加速は4.4秒、7500回転のレッドラインまで踏み込むと、1速で時速80km/h、2速で時速125km/h、3速で時速170km/hに到達。最高速は時速305km/hと言われている。特に3500~6500回転でのトルク感は非常に太くて、アクセルフィールがどこまでも伸びる感じでとても気持ちがいい。
組み合わされるトランスミッションは、6速MTと7速ATがあるが、お薦めしたいのは6速MTだ。 シンクロがよりスムーズで、全開で走っていても、より素早く正確なギアチェンジができてとても快適だ。
ねらったラインを舐めるようにトレース
しかし、それよりもっと感心したのはステアリングだ。
パワーステアリングとステアリングギア比を若干調整したおかげで、ステアリングレスポンスと、手応えは一流のスーパーカーと変わらない。
コーナリングフィールは、ほぼ完璧だと言える。高速コーナーに入った時に、フロントがスッと入り、リアがピタッとついてくるので、ねらったラインを舐めるようにトレースしてくれる。
ただ、タイヤは非常に太い19インチのPILOT SPORT CUP 2なので、低速では少しアンダーステア気味になっている。
車重は1510kg。フロントバンパー、リアバンパー、サイドシル、リアデフューザー、フロントスプリッター、ルーフ、リアウィングなどにカーボンファイバーを存分に使った。エキゾーストパイプはチタン製だ。これらの結果、ヴァンテージSより100kgも軽くなっていて、ハンドリングもよくなった。
この記事にコメントする