メルセデス・ベンツ 新型S63AMG 海外試乗レポート(1/2)

  • 筆者: 石川 真禧照
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ 新型S63AMG 海外試乗レポート
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今度のSクラスマイナーチェンジでは新エンジンを搭載

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ご存知の通り、Sクラスはメルセデス・ベンツ4ドアセダンのなかでも「頂点」に位置するモデルだ。

現行のSクラスは、2005年に日本デビューを果たしている。2009年には、安全装備を中心にエクステリアにLEDを用いるなどマイナーチェンジが図られた。

そして今回、エンジンを中心としたマイナーチェンジが実施された。

新型Sクラスの日本への導入は今秋から来春にかけての予定だが、ひと足先に欧州でのプレス試乗会で変更されたフィーリングを体感してきたので、皆様にお届けしたいと思う。

変わったのは「V6・3.5リッター」と「V8・4.7リッター」、Sクラスのメインエンジンとなっている2機種だ。

V6はバンク角が60度、V8は90度となっていることでもわかるように、共通のブロックを用いて型式を変えたのではない。それぞれの型式に応じて、ベストなエンジンを開発したのだ。

試乗したのはV6の「S350」とV8の「S500」、さらにAMG仕様の「S63AMG」の3台。

3台の内、最も早く日本に導入される予定となっている「S63AMG」を中心にレポートしたい。

燃費向上とCO2削減が図られた新エンジン

新型S63AMG

S63AMG用のエンジンは「V8 5.5リッターツインターボ」。これまでのAMG仕様に用いられていた6,208ccではなく、5,461ccの新エンジンが搭載された。

AMG初の直噴エンジン+ツインターボは、ノーマルとパフォーマンスパッケージ仕様が用意されている。

出力は、これまでの6.2リッター自然給気よりも19馬力アップの「544ps」と48馬力アップの「571ps」、トルクも170Nm/270Nm太くなった。しかし、燃費は25%も改善され、CO2も30%近く削減されている。

先代同様に、AMGメカニックの手によって作り出されるNewエンジンは、トップレベルのパフォーマンスを維持している。

このエンジンの他にSクラスに搭載されるのは、V6・3.5リッターとV8・4.7リッター。

エンジンはCL500と同じ仕様。V6・3.5リッターは、新開発の低燃費志向エンジン。シリンダーバンクを60度にしたことで、バランサーシャフトが不要になり、エンジン本体は軽量・コンパクトになった。

メルセデスでは「このV6エンジンが、これからの同社のメインエンジンとなる」と明言している。注目の燃費は「12.8km/L」で、現行の3.5リッターの「10.0km/L」と比べ、低燃費を実現している。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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