メルセデス・ベンツ E63AMG 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)

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  • カメラマン:オートックワン編集部
メルセデス・ベンツ E63AMG 試乗レポート/岡本幸一郎
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装着しない手はない「レーダーセーフティパッケージ」

メルセデス・ベンツ E63AMG

E63AMGを含むEクラス全車に設定された、最新の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ」についてもお伝えしたい。

 同システムは、フロングリルに配した中長距離用77GHz、前後のバンパー左右に配した近距離用の24GHz×4という計5つのミリ波レーダーセンサーと1つのカメラにより構成。明るさや天候の影響が小さく、瞬時に正確な計測が可能なミリ波レーダーを用い、中長距離だけでなく、高精度の近距離レーダーを加えたことで、さらに幅広い利用が可能となった。

具体的な機能は「BAS(ブレーキアシスト)プラス」「PRE-SAFE(プレセーフ)ブレーキ」「アクティブ ブラインド スポットアシスト」「ディストロニック・プラス」「アクティブ レーン キーピング アシスト」の五つ。

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実際に一般道で試してみた。「ディストロニック・プラス」は、最適な車間距離を自動でキープしてくれるというもので、200km/hから停止まで対応。動作は極めてスムーズで、先行車が停止すれば、自車も減速して停止する。レバーを操作するかアクセルペダルを軽く踏み込めば、滑らかに再発進してくれる。長距離の高速移動から渋滞時まで、ドライバーの疲労を低減する上で非常に有益といえるだろう。

「アクティブ ブラインド スポットアシスト」と「アクティブ レーン キーピング アシスト」については、従来の警報を発する機能に加えて、4輪個別にブレーキを自動制御して走行コースの修正をアシストしてくれるようになった。いろいろなパターンを試してチェックしてみると、「アクティブ レーン キーピング アシスト」については、車線の表示が薄かったり、故意の車線変更と判断されたケースは作動せず、角度が浅く、本当に車線を逸脱しそうになった状況のときに限り作動する。コース修正の制御も自然で違和感はなく、ちょうどよい。

「アクティブ ブラインド スポットアシスト」については、コース修正の制御は同様で、ドアミラーに配された三角のモニターが常に視野の中にあるため、とくに意識しなくてもドアミラーだけでは死角になる部分の状況を確認できるところがいい。

「BASプラス」、「PRE-SAFEブレーキ」は、ともに車速7km/h以上で作動し、警告にドライバーが反応しない場合、段階的に自動ブレーキが作動して、衝突の回避もしくは被害軽減をサポートしてくれる。ただし、同機能ではあくまでドライバーの操作が優先され、アクセルもハンドルも操作していない惰行状態のときのみ作動する設定となっているとのこと。

現実的な運転状況を考えると、やや条件が限定的すぎる気もするところだが、そこはメルセデスの哲学によるところ。とりあえず、駐車場で障害物に見立てた物体に向かって走って試し、車速30km/h以下であれば衝突を回避できることは確認できた。とにかく、これほど優れた装備が、19万円という手頃な価格(E350およびE550ブルーエフィシンシー アバンギャルドには標準装備)で装着できるようになったのだから、選択しない手はないだろう。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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