メルセデス・ベンツ E63AMG 海外試乗レポート/大谷達也(1/3)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ E63AMG 海外試乗レポート/大谷達也
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今度のE63AMGは、5.5Lツインターボエンジンを載せた優等生!

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メルセデス・ベンツにパワフルなエンジンを搭載し、足回りや内外装をさらにスポーティかつ豪華に仕上げたのがAMGシリーズ。

もともとAMGは独立した企業だったが、1999年に創設者がメルセデスに株式を売却、子会社のひとつとなった。このため、いまはメルセデスと同じ品質基準で作られていて、購入もメンテナンスもすべて普通のメルセデス同様、正規ディーラーで取り扱ってくれる。つまり性能が高くなっただけで、安心感は他のメルセデスと同じ。そう考えて間違いない。

そのAMGシリーズの最新作がメルセデス・ベンツE63AMGである。従来もE63AMGはあったけれど、こちらは6.3L自然吸気エンジンを積んでいた。これを5.5Lツインターボエンジンに積み替えたのが新型の特徴である。排気量は6.3Lから5.5Lに減ったものの、エンジンのパフォーマンスは6.3L並みかそれ以上。だから、もともとは排気量を示す“63”のモデル名がそのまま残ることになった。

ちょっとわかりにくいけれど、新しくなったことを声高に訴えない控えめなところがメルセデスらしいともいえる。

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最近、ヨーロッパでは、排気量を減らしてターボやスーパーチャージャーをつける「ダウンサイジング・コンセプト」が流行っている。といっても、これは単なるブームではなく、環境問題への対応という大事な目的がある。

ご存知のとおり、自動車はCO2を排出する。その量は消費した燃料に比例する。言い換えれば、燃費がいいとCO2削減につながる。だからヨーロッパの自動車メーカーは燃費の改善に効果のある技術を積極的に取り入れているのだ。

問題のダウンサイジングは、排気量を減らすことでまず燃費を改善する。エンジンは排気量が小さいほうが燃費はよくなる。ただし、排気量をただ小さくするだけだとパワーも落ちてしまう。

そこでターボやスーパーチャージャーをつけて必要なときは大パワーを生み出す。さらに、直噴などの最新燃焼技術を取り入れたり、段数の多いギアボックスと組み合わせることで、さらに燃費をよくする。これがダウンサイジング・コンセプトの基本的な考え方である。

でも、ちょっと待って欲しい。AMGなんていう高価でハイパワーなクルマを買う人にとっても、燃費は大事なのだろうか?これについて、AMGのマーケティング担当者は次のように語った。

「経済的に余裕のある方ほど、社会的な責任感を強くもっていらっしゃいます。そういう方々は、燃費がよくてCO2排出量の少ないクルマをむしろ積極的に選ばれる傾向があります。したがって、AMGが燃費の改善とCO2削減に取り組むのは当然といえます」。

なるほど、問題は燃費だけでなく、CO2つまりは地球環境全体に関わってくることなのだ。というわけで、どんなに高級でどんなにスポーティなクルマであっても、今後は益々燃費改善、ひいてはCO2排出量削減が重要視されることだろう。

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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