新型CLS63AMG 海外試乗レポート(3/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
旧モデルを凌駕するダイナミックなエンジンパフォーマンス
直噴ツインターボエンジンの目覚める音は、まるでマッスルカーのそれだ。轟音である。従来の自然吸気6.2リッターエンジンとほとんど同じ豪快さだ。
乗り心地は極めてハードである。パワーステアリングと連動して調整可能なサスペンションシステムを持つが、それをコンフォートにしても硬派な乗り心地だ。
さらにアシが固くなりハンドルの重さもグッと増すけれども、いっそスポーツモードにしてクルマ全体の一体感を積極的に楽しむ乗り方のほうがいいかも知れない。
7速MCTのフィーリングも、このクラスまでなら微速域の加減速も上手にこなす。マイナーチェンジしたCL63も同じミッションを積んでいるが、アチラはより重量級だったからか、微速発進時の滑らかさに欠けていた。
圧巻だったのは、やはりエンジンパフォーマンスだ。
低速域から分厚いトルクに恵まれて、その力強さを維持しながら高速域まで一気に駆け上がる。以前の63自然吸気エンジンに比べると“回す楽しみ”こそ薄れたものの、走りのダイナミックさでは完全に上回った。
シフトプログラミングをスポーツやマニュアルにして走れば、気持ちのいいダウンシフトを楽しみながらのスポーツ走行もこなしてくれる。
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