「刺激」と「快適」が高次元にバランス/メルセデスAMG C43 4MATIC クーペ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
AMGらしい刺激と快適さが程よくバランス
さっそくメルセデスAMG C43 4MATIC クーペをドライブしてみると、AMGモデルに期待される高性能モデルとしての刺激的な味わいと、日常的に使える快適性がほどよいバランス感でまとめられていることに好印象を抱いた。
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動力性能は十分すぎるほどで、なかなかの俊足ぶり。低回転域からレスポンシブかつトルクフルで、しかもいたって扱いやすい。9Gトロニックが、よりこのエンジンの旨味を引き出してくれる。
また、AMG以外のCクラスのカタログモデルは4気筒エンジンのみの設定だが、それとはまったく異質の重厚で上質感のあるV6サウンドを楽しむこともできるのも、同モデルならではである。
C180クーペ スポーツよりもむしろ乗り心地は良好
適度にしまっていながらも、しなやかに路面の凹凸をいなしてくれる電子制御「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」は、どのモードを選んでも快適性が損なわれないところもよい。乗り心地のよさでは、AMG C63はもとより、かなり引き締まった足まわりを持つC 180 クーペ スポーツに対しても優位な部分と感じられたほどだ。
前後重量配分としては、実際にはそれなりにフロントヘビーなのだが、それを感じさせない巧みな足まわりの味付けも光る。優れた回頭性とクイックなハンドリングを堪能させてくれる。
また、乾いた舗装路で乗るぶんには、4WDであることは感じないものの、持ち前の優れた操縦安定性に、さらに磨きがかかっているのは間違いない。そして路面の条件が悪くなるほど、4MATICの恩恵を実感するはずだ。
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