アバルト 新型500&アバルト595ツーリズモ・アバルト595コンペティツィオーネ 試乗レポート/岡本幸一郎(2/2)

アバルト 新型500&アバルト595ツーリズモ・アバルト595コンペティツィオーネ 試乗レポート/岡本幸一郎
ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO ABARTH 595 TURISMO 画像ギャラリーはこちら

「痛快」という言葉がこれほど似合うクルマはない

ABARTH 595 TURISMO
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インポーターの厚意により、試乗ステージとして富士スピードウェイのショートサーキットを用意してくれたおかげで、遠慮なく全開にし、思う存分振り回してドライブすることができたのだが、とにかく「痛快」という言葉がこれほど似合うクルマはないというのが第一印象だ。

高性能といっても、スペック的にはそれほど突出しているわけではないが、軽量でコンパクトな車体と組み合わされたことで、ドライブしていて本当に楽しい。

エンジンは、どのモデルも7000回転近くまで小気味よく吹け上がるが、595シリーズのほうがやはりパワフルだ。

ABARTH 595 TURISMO

オートモードにしておけば、MTAでもめいっぱい引っぱってから自動的にシフトアップしてくれるし、パドルシフトを使えばマニュアルモードと同じように瞬時にシフトダウンしてくれるので、全開走行でもよほどでなければオートモードにしておいて大丈夫だ。

シフトチェンジ時の駆動抜けの時間も比較的短いので、あまりストレスを感じることもない。とはいえ、絶対的な速さでいうと、このコースについては、パワーや足まわりの違いはあっても、MTを積む新型500のほうが595シリーズよりも若干速いかな、という感じではあった。

ABARTH 595 COMPETIZIONE
ABARTH 595 COMPETIZIONEABARTH 595 COMPETIZIONE

また、ハイパフォーマンスエキゾーストシステム「Record Monza」が標準装備される595コンペティツィオーネでは、より野太く刺激的なエキゾーストサウンドを楽しませてくれる。

KONI製のひきしまった足まわりのおかげで595シリーズのほうが、姿勢変化が小さく、挙動がつかみやすい。FFだが、アクセルで荷重を移動させてリアタイヤのグリップを上手く操って、曲がり具合を積極的にコントロールしていける。そのプロセスがまた楽しい。

軽量であるのはよいものの、ショートホイールベースで重心も低くはないので、絶対的なコーナリング性能を追求したクルマではないが、だからこそ富士のショートサーキットぐらいの規模のコースを全開で走らせると、本当に楽しめるのだ。

高価だがさらにすごい695シリーズ

ABARTH 695 Tributo Ferrari
ABARTH 695 Tributo FerrariABARTH 695 Tributo Ferrari

さらに、すでに完売している「アバルト695トリビュート フェラーリ」にも試乗することができた。

595シリーズよりもさらにパワフルな、180psを発生するエンジンを搭載。595シリーズでは2速キープで行けた短いストレートでも、このクルマは2速では吹け切ってしまうし、メインストレートエンドでの車速も圧倒的に高い。

ブレンボの対向ピストンを持つ高性能ブレーキが与えられており、やはりこちらのほうがタッチの剛性感も高く、耐フェード性にも優れる。ただし、価格は当初の車両で569万5000円、のちに設定された限定車は609万5000円とかなり高め。

先に試乗した、内容的に意外と近い595コンペティツィオーネが300万円台前半で買えるということを、とてもリーズナブルに感じてしまった…。

ABARTH 695 Edizione Maserati

逆に、スペシャルなアバルト500を求める人には、同時に発売された「アバルト695エディツィオーネ マセラティ」に注目して欲しい。

世界限定499台のうち100台が日本に導入される予定で、価格はトリビュート フェラーリよりもずっと安い499万円となっている。今回はこちらをドライブすることはできなかったが、機会があればぜひ試乗したいので、それについてはあらためてお伝えしたいと思う。

このデザインと特別感、そしてより走りを楽しみたい人にとって、ますます魅力的になった、アバルト500のラインアップである。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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