最安のエントリーモデルでも「2,188万円」、マクラーレン「540C」「570S」日本初披露
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マクラーレンは、2015年4月にニューヨークオートショーで世界初公開となった「570S Coupe」、同じく4月に上海モーターショーにて世界初公開されたばかりの「540C Coupe」2車種について、東京都港区の虎ノ門ヒルズで日本初披露した。
570S Coupe、540C Coupeは「マクラーレン・スポーツシリーズ」と呼ばれる、同社のいわばエントリーモデルに位置付けられているシリーズ名だ。
[参考] マクラーレン、待望の「スポーツシリーズ」を正式発表 [News] (2014年11月10日)
マクラーレンでは現在、3種類のシリーズ(マクラーレン・レンジ)がラインナップされている。「P1」の「アルティメットシリーズ」、先月5月に日本初公開された「675LT」や「650S」からなる「スーパーシリーズ」、そして570S・540Cの「スポーツシリーズ」。
価格については、570S Coupeが「25,560,000円」、540C Coupeがマクラーレンの全ラインナップで最も安価な「21,880,000円」。とエントリーモデルらしく求めやすい価格帯となっていることは、「P1」が96,615,000円、「675LT」が43,534,000円という価格を比較すればお分かり頂けるかもしれない。
ライバル車やターゲットユーザーについては、「マクラーレン・スーパーシリーズ」ではイタリア車を所有しているユーザーがターゲットであったが、今回のスポーツシリーズについては「ドイツのスポーツカー所有ユーザー」をターゲットにしているという。
570Sと540Cの違いについては、エンジンは同じ3,799ccのV型8気筒ツインターボを搭載しているが、最高出力と最大トルクが570PS/600Nm(570S Coupe)、540PS/540Nm(540C Coupe)と異なる。
その為、0-100km/h加速は570Sが3.5秒で540Cが3.2秒、最高速度は570Sが328km/hで540Cが320km/hと異なるものの、どちらの車種も驚異的なパフォーマンスを発揮していることは間違いない。
2014年には1600台超と、過去最高の販売台数を記録し好調なマクラーレン。
アジア太平洋地域担当リージョナルディレクターのデビッド・マッキンタイヤー氏によると、マクラーレンのアジアにおける戦略については、日本のほかにワールドプレミアの場となった中国・上海があるが、その中国では受注開始以降わずか6週間で86台もの受注があったとのこと。
そして、いま世界で2番目に大きな市場となっているアジア・太平洋地域、そして世界で5番目のマーケットである日本を、マクラーレンでは非常に「重要な市場」として位置付けており、今回の発表に至ったという。
最後に、デビッド・マッキンタイヤー氏は「今回のスポーツシリーズの発売によって、マクラーレンの全生産台数をこれまでの2倍以上に引き上げたい」と語った。
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